2011年5月12日木曜日

被災地で高齢者肺炎急増 体力・栄養状態の低下影響

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肺炎は死因の4位であり、震災後に増えることは容易に
推察できることです。

肺炎を防ぎ、免疫力低下を防ぎ、免疫力を高めるために
・心のケア 希望を持つ
・座って落ち着いてよく噛んで食べる
「生活不活発病」を予防
低栄養を防ぐ
サプリメントの活用
などをして予防したいものです。


私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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****************************【以下転載】****************************

東日本大震災の被災地で高齢者の肺炎が急増していることが、東京で先月開かれた日本呼吸器学会の緊急シンポジウムで報告された。避難生活での体力・栄養状態の低下などが影響しているとみられる。肺炎は、高齢者の生活の質を急激に低下させ、死につながることも多い病気。日常の暮らしの中でも予防の習慣を身に付けておきたい。

宮城県石巻市の石巻赤十字病院呼吸器内科、矢内勝部長によれば、三月十一日の大震災から四月十九日までの間に、同病院の呼吸器内科に二百四十三人が新たに入院。肺炎患者は73%の百七十八人を占め、うち十二人が院内で亡くなった。肺炎の入院患者数は、昨年同期の四・五倍。七十歳以上が八割を占めた。震災後八日目から患者が増えたという。

最も多いのは、不顕性誤嚥(ごえん)による高齢者肺炎。咳(せき)をしたり、ものをのみ込んだりする力が弱ると、知らないうちに肺炎球菌などの細菌が唾液とともに肺に流れ込み、発症する。糖尿病などで全身の健康状態が低下した高齢者に多い。

矢内医師は増加の原因に考えられることとして、断水で歯磨きができず、口内の細菌が繁殖した▽避難所で昼間から寝ている高齢者も多く、日常の活動量が低下して体が弱った▽栄養状態が悪くなり、免疫力が落ちた-などを挙げた。このほか、津波に巻き込まれて水を飲んだことによる「津波肺炎」、空気中に浮遊するヘドロの細粒を吸い込むことで起きる「化学性肺炎」もみられるという。

「震災前まで歩いていた高齢者が避難生活の中で寝たきりになり、肺炎を引き起こすケースも多い。きちんとマスクをする、できるだけ体を動かすといった予防策とともに、高齢者が被災地をいったん離れて避難し、震災前の生活を思い出すことも重要だ」と矢内医師は話した。

同病院が指揮する救援医療チームが三月二十八日に、避難所の被災者一万人以上の健康状態を調べたところ、発熱百十七人、咳千百人、下痢百十六人などの訴えがあり、呼吸器疾患の増加が目立ったという。

同県の気仙沼市立病院呼吸器科、冲永壮治医師も「震災から一週間は外傷患者の受診が多かったが、二週間目からは感染症が多くなった。肺炎など呼吸器感染症がその七割を占めている」と報告した。栄養状態の低下などに加え、塵(ちり)が舞いやすい床で寝ている、水洗トイレがないなど、環境面の問題が大きいという。

冲永医師は、被災地で診療にあたる医師たちが呼吸器の専門でなくても早期発見することが大事として、避難所ガイドラインの私案を発表。三七・八度以上の発熱、たん▽息苦しさ、呼吸困難の症状▽男性七十歳以上、女性七十五歳以上▽慢性閉塞(へいそく)性肺疾患、肝臓・腎臓疾患、がんなどの基礎疾患がある▽施設入所または寝たきり-などの条件がいくつかあてはまれば、肺炎を疑って、総合病院の受診を勧めるように呼び掛けた。

高齢者では熱や咳などの症状があまり出ない例もあるため、呼吸の荒さ、脈拍なども注意深く観察する必要がある。冲永医師は「悪化してから入院すると、治っても要介護度が2ランク以上上がってしまうことが多い。地域の多くの医療機関が被災し、退院後の連携も難しい」と話した。

肺炎は、がん、心臓疾患、脳血管障害に次いで日本人の死因の四位を占める。誤嚥性の肺炎は、抗生物質で治療するが、再発を繰り返して耐性菌が発生し、薬が効かなくなることも多い。

日本呼吸器学会では予防法として、歯磨きを毎日して、口の中の雑菌を減らす▽食後に二時間程度座って、胃液の逆流を防ぐ▽歯茎マッサージをする-などを呼び掛けている。もちろん、生活習慣病などに気を付け、体力を衰えさせないことが一番の予防策だ。

(出典:東京新聞)

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