2009年8月8日土曜日

日本の未来を考える 「医療貯蓄制度」の必要性

いつもありがとうございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。
毎日毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


健康は、残念ですが運まかせでは得られません。

健康は人生最大の財産であり、健康への先行投資が人生を豊かに
することに気づいた人が増えていますが、溢れる情報に振り回されて
遠回りしている人が多く、お気の毒だと感じています。

健康・長寿のための生活習慣は、食事、運動、精神の3輪車を
どういう心(思考)で動かすかで決まり、健康・長寿は実践で得られます。

健康・長寿の生活習慣.jpg

中でも食事が一番重要であり、たった1回限りの人生をどう生きるか、
自分の食事に関わっているほど生きていく上で、食べることは決定的に
重要ですが、気がつかずによい食事をしていない人も少なくないと
感じています。

ほう食は時代と年代で変わります。
・飽食
・崩食
・放食
・呆食
失礼を承知してお聞きしますが、あなたはどのほう食ですか。
さらに亡食へ行っているように感じます。

亡食の時代.jpg


私のライフワーク:人生3大不安の健康、経済、孤独を解消するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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*******************************【以下転載】*******************************

シンガポールにメディカル・セービング・アカウントという制度がある。国民の医療費をカバーするために政府が設計した貯金制度のようだ。この制度について詳しい知識を持っているわけでもないし、ましてそれについて解説することがこのコラムの目的でもない。ただ、この制度から想像できるいくつかの点は、今後の日本の医療改革を考える上で重要な示唆を与えるのではないかと考えている。

日本の医療において、予防、検査などの重要性がますます増している。日本で国民皆保険が定着した1960年代の初めのころは、感染症が多かったそうだ。国民の栄養状態が悪かったこともあり、感染症にかかった国民を守る必要があった。この場合は「治療」が重要な意味を持つ。しかし、今や、生活習慣病の重要性が増している。豊かさの弊害でもあるだろうが、カロリー摂取過多、運動不足などの人が多い。いわゆるメタボだ。生活習慣病では、検査を定期的に行い、糖尿病予備軍などの人の生活を改善することが重要である。それが患者や患者予備軍にとって意味のあることなのはもちろん、国民医療費を節約する上でも重要であるのだ。検査や初期段階の対応であれば、わずかな額ですむものが、糖尿病が深刻化して透析にまでいたれば年間数百万円の費用となってしまう。

一人一人の国民が検査や予防にお金を使うことは、その人の健康を守るだけでなく国民全体の医療費を大幅に下げる上でも大きな効果がある。経済政策として考えても、国民が予防や検査をするために使う費用を税控除などの方法で支援することの意義は多い。スポーツジムのような施設利用でも、それで健康維持ができるなら社会的な意義は大きい。そこで、医療費の定義を広げて、予防や検査のための費用も納税の際の所得控除の対象とすることも考えられる。

ただ、多くの人にとって医療費を確定申告で控除申請するのは煩わしい行為ではある。そこで、「医療貯蓄制度」を創設することが考えられる。ここに預けられた資金は免税の対象とする。利子に税金がかからないだけでなく、そこに貯蓄される資金は所得から控除され、所得税の対象とならないとしてもよい。相続を認めたってよい。ただし、いったん振り込まれたら、予防・検査や運動も含めて、広義の医療にしか使えないという制約を受ける。ここでは、シンガポールの制度を説明しているわけではなく、あくまで日本での新たな制度の可能性を模索しているので、医療貯蓄制度という名称をつけてみた。

多くの国民にとって健康は重要な関心事である。医療貯蓄制度を利用すれば、免税措置を受けながら健康維持や検査に利用できるとなれば、より多くの資金が医療健康分野に流れていくことが期待される。もちろん、病気になって入院などをするさいの差額ベッド代や医療費の自己負担分にもこの貯蓄資金を利用できるようにすればよい。少子高齢化でますます増えていくことが予想される医療費を、すべて現行の医療保険制度や財政資金の投入だけで支えることは難しい。国民が自らの意思で医療貯蓄制度を利用し、より多くの資金が医療健康分野に流れ込んでいく仕掛けが必要なのだ。
(東京大学・大学院教授 伊藤元重氏)

(出典:産経新聞)

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