2012年4月11日水曜日

個人的な遺伝子マッピングには限界 予防医学の代替とはならない

いつもありがとうございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


人間の全遺伝子情報が解読されてから遺伝子に関する話題は
常にマスコミなどを賑わせています。

記事にあるように最近では遺伝子の影響よりも生活習慣などによる
遺伝子発現(遺伝子の働きのオンオフ)の影響の方が大きいと
言われています。


・今までの遺伝子概念
 継承される遺伝子が全てを決める
 老化は避けられない

・新しい遺伝子概念
 遺伝子の発現状態は変わる、変えられる
 遺伝子発現を若い時の状態に近づけることができる


そして、遺伝子発現関連ビジネスも大変注目され、
市場規模ははかり知れないと言われています。


長寿遺伝子研究のトップ科学者であるウィスコンシン大学教授・
リチャード ウェインドルック博士とトーマスA.プロラ博士が
世界で最も権威ある学術雑誌・Scienceにカロリー摂取制限は
アカゲザルの病気の発生および死を遅らせる論文を発表して
世界中から注目され、大きく報道されましたが、これもカロリー70%
制限による遺伝子発現の変化が影響したものです。


昔から言われている、腹八分目が健康によいことが遺伝子発現で
証明されたわけですが、人間は常に53種類の必須栄養素の
種類と量を確実に摂りながらカロリーだけを70%に抑えるのは
簡単ではありませんが、常に地域に根ざした伝統的日本食を中心に、
未精製食品を優先し、野菜から食べ始め、腹七~八分目を意識して
毎日毎日体重を量るだけで理想的な体重管理になると思います。

研究はさらに進み、カロリー制限だけに頼らないで長寿遺伝子を
活性化させる夢のような発明は、まるで魔法のようだと言われ、
大きなビジネスチャンスになるので興味を持つ人が多く、
喜ばれています。


私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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****************************【以下転載】****************************

急速に広がりつつある個別化医療分野の礎石として、ヒトゲノム(遺伝子情報)スキャンにより個人の将来の健康が予測できることを多くの人が期待する中で、完全なゲノムシークエンシング(ゲノム配列決定)が提供できる情報には限界があるとの研究結果が、米シカゴで開催された米国癌(がん)研究学会(AACR)年次集会で発表された。

米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルチモア)ルードウィクLudwig癌遺伝学・治療学センター所長のBert Vogelstein氏らは、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ノルウェーの一卵性双生児レジストリおよび米国の第二次世界大戦の退役軍人の双生児レジストリのデータを使用し、糖尿病、アルツハイマー病、乳癌など24種類の一般的な疾患の遺伝的リスクを検討した。

同氏らは、遺伝子シークエンシングにより、被験者である双生児の90%に少なくとも1つ以上の疾患の素因(predisposition)があることを想定していたが、これは単に素因に過ぎず、これらの疾患に罹患する実際のリスクは一般集団と変わらないという。分析では、大部分の人は24疾患中23疾患においてネガティブな検査結果であることも示されたが、この仮説的情報は必ずしも将来を予測するものではない。

たとえネガティブな検査結果であっても、一検査結果あたりのほとんどの疾患の発症リスクは依然として一般集団の50~80%であった。このことは、全遺伝子検査を受ける女性の2%が卵巣癌に対しポジティブな結果を得ることになり、その人の生涯における卵巣癌発症の全リスクは10%であることを意味する。しかし、ネガティブな結果を得る女性の98%は、必ずしも“免罪符”を手に入れたわけではなく、一般集団と同じリスクに面していることになる。

Vogelstein氏は「ほとんどの場合、ゲノムシークエンシングでは、将来発症する疾患も死因となる疾患もわからないが、どの疾患リスクが過度に高いかが判明するという点で貴重になる可能性がある。ゲノムシークエンシングは、ルーチンの健康診断や運動、身体状態、ライフスタイルを組み合わせた予防医学の代替にはならない」と述べている。

米国遺伝医学・ゲノミクス学会(ACMGG、ソルトレイクシティ)のMarc Williams博士は、「この種の検査がある程度有望なのは明らかだが、我々はまだ、この種の完全なゲノム技術を使用する最適な状況を調べている段階である」と述べている。研究結果は、医学誌「Science Translational Medicine(サイエンス・トランスレーショナル医療)」オンライン版にも4月2日掲載された。

(出典:HealthDay News)

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