2011年4月1日金曜日

避難所での「生活不活発病」を危惧、予防マニュアルを公表

いつもありがとうございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


◆震災関連
両陛下、都内の避難所をご訪問 すべてのグループに声をおかけに
善意が支え 子供は夢を捨てない しっかりしろ大人!中3がハッパ
礼儀正しい被災者に感銘=東北に派遣の米救援隊員
「何から何まで自粛はいかがか」 相次ぐイベント中止に
「がんばれ日本」130カ国超 毛布17万枚など支援物資
被災地に届け カズ、魂のゴールに驚嘆と称賛 チャリティーマッチ
災害時の高齢者・障害のある方への支援 生活不活発病を防ごう
増える「地震酔い」 軽い運動有効、本当の揺れに注意
東北関東大震災追加緊急提言 佐々淳行氏
いち早くネットで行動! 復興支援活動に積極的な著名人サイト
不安をモチベーションに変えるリーダーの言葉
大震災直後、トップはどう考え行動すべきだったか
今回の震災復興は従来のやり方が通用しない
地震の被害は「天災」よりも「人災」が大きい
塩害懸念や原発事故 コメ生産減長引く恐れ

◆原発・電力関連
原発作業員、それぞれの使命感 「誰かがやらなきゃならない」「任務ですから」「仲間のために行く」
福島第1原発作業員に「私のヒーロー」 米小学生22人が激励メッセージ
放射線、被曝の有無 見えぬ恐怖と福島魂
丸川珠代議員ら野菜サラダ食べ「風評被害食い止めたい」
米放射能専門部隊、日本に派遣
原発事故を巡る国内と海外のあまりに大きな温度差
反原発と推進派、二項対立が生んだ巨大リスク
風評被害に水田損壊、複合危機と戦う
東電、強まる政府頼み 事故収拾めど立たず
原発安定3つのシナリオ 最短で1カ月以上 最悪なら数年
原発がどんなものか知ってほしい 原発の現場で被曝・平井憲夫氏
電力不足長期化、復興のネックに
「計画停電」を地産地消電力システム構築の契機に
米国で「東電には経営責任がある」株主代表訴訟も


母を自宅介護した経験ですが、母の1日1万歩のウォーキングが
できた筋力は入院して強制的に寝たきりにされた時、たった7日で
歩くどころか立てない筋力にまで落ち、まさかと驚愕すると同時に
非常に後悔しました。

避難されている方で動ける方は少しでも立ったり、歩いたりすることを
おすすめします。


私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。

****************************【以下転載】****************************

厚生労働省は3月29日に、介護保険最新情報vol.185を公表した。今回は、「東北地方太平洋沖地震による避難生活に伴う心身の機能の低下の予防」に関する事務連絡を掲載している。

今般の東北地方の震災により、避難生活を余儀なくされている高齢者等については、生活の不活発化を原因とする心身の機能低下、いわゆる「生活不活発病」の発症が危惧されている。生活不活発病を予防するためには、避難生活においても生活を活発にすることが重要だ。

そこで厚労省は、生活不活発病の予防活動を促す利用者向け資料(それぞれ避難所用と被災地域生活者用) PDFを公表。保健師等による避難所等での保健指導、介護予防や生活支援等に活用するよう求めている。また、生活不活発病を予防するための取組として、地域支援事業の介護予防事業を実施することが可能であることも、あわせて連絡している。

(出典:厚生政策情報センター)





厚生労働省のウェブサイトから「生活不活発病の予防に関する詳しい情報は、日本障害者リハビリテーション協会情報センターのページをご覧ください。 」
以下のものです。

災害時の高齢者・障害のある方への支援 生活不活発病を防ごう

被災された方にどのような支援ができるかと、多くの方々が考えていらっしゃると思います。
また被災された方にどのような配慮をしながら接していけばよいかとお考えの方も多いでしょう。
その中で高齢の方や、障害のある方、また障害のあるお子さんなどの日々の暮らしの中での支援については、被災地でともに生活する方々、ボランティアも含む支援をする人や、今後被災者が新しい土地で生活する時のその地域社会の方々の配慮の仕方が重要です。

高齢の方や、障害のある方々は災害をきっかけとして、日々の生活上での不自由さや困難さが増すことが少なくありません。しかしそれは防ぐことができます。それには専門家だけでなく、一般の人々の接し方と工夫が絶対に必要なのです。 それに関して、ここでは今回2つの観点にしぼって情報提供を致します。

Ⅰ.「生活不活発病」の予防

1.生活不活発病とは
生活不活発病はまさにその文字が示すように「生活が不活発」になることで全身の機能が低下することです。(図1) 「動かないと体がなまる、弱る」というのはいわば常識ですが、高齢者や障害のある人では特にそれがおこりやすいのです。 学術的な用語としては「廃用症候群」ですが、生活不活発病というのは一般の方にもその原因や対策をわかりやすくするために用いられる用語です。 災害の時にこれが起こりやすいことが確認されたのは、中越地震の時です。その時に介護を受けていない一般の高齢者の約3割に歩行の難しさが出現し、6ヶ月後にもそのうちの約3分の1、全体の1割の方で回復していませんでした。これは避難所や仮設住宅を利用した人だけではなく、在宅生活を送った被災者でも生じました。
介護を受けていた人ではもっと多くみられました。

2.予防が大事
ここで大事なことは、これは予防できることです。そしてもし起こってきても早めに見つければ、早めに改善する手をうつことができることです。
予防し、改善する上でのポイントは、生活が不活発になって起こるものなのですから、その逆に「生活を活発化する」ことです。
生き生きとした楽しい生活を送ることで、自然と頭も体も使う機会が増えることが基本です。特別の訓練や運動をするということではありません。
また「とにかくなるべく動くように」というご本人の努力だけにまかせるものでもありません。周りも一緒に工夫や支援が必要です。

3.生活不活発病の症状:日常生活上の動作の不自由が早く出現
生活不活発病の症状は表3にその主なものをお示ししていますが、全身のあらゆる機能が低下するものです。
ここで大事なのは、このような一つひとつの症状がでる前に、歩いたり、立ち上がったり、そのほかのさまざまな日常の生活上の動作が難しくなったり、疲れやすくなることが起こってくることです。

4.悪循環による進行
では生活不活発病の起こり方を少し具体的にみてみましょう。
図2のタテに示しているように生活が不活発なことによって生活不活発病が生じます。それによって動きにくくなり、その結果として、左の上への矢印が示すように、更に生活が不活発になり、生活不活発病が一層進みます。
このような悪循環がつくられて、ますます進行していくのです。

5.生活が不活発になる理由
生活が不活発になるには、ご本人の意志の問題ではなく、動きたいのに動けない理由が、たくさんあることに注意が必要です。本人のせいではなく、様々なことが影響しているのです。
動けない・動かない理由の1つには、環境の変化があります。周囲の道が危なくて歩けなかったり、避難所で通路が確保されていないため歩きにくい、またつかまるものがないので立ち上がりにくい、椅子が少ないので日中つい横になってしまう、などがあります。
また、することがないので動かないことは、大きな理由です。それまで毎日行っていた仕事や家事や趣味や外出ができなくなったり、地域でのお付き合いや行事がなくなることがあります。まわりの人がやってあげることがよいことだと思って、実は、御本人のやりたいことまでやってあげることもあるので、気をつける必要があります。
また遠慮も重要な原因です。例えば「災害時に散歩やスポーツをするなんて」と周りの人に思われるのではないかと、ひかえてしまうことはよくみられます。

Ⅱ.高齢者、障害のある方への適切な配慮

生活不活発病も含め、高齢者や障害のある方に適切な配慮をするためには、どのような不自由なことや困難があるかを知っていることが大事です。
配慮が必要な状態とは、外見からわかる困難ばかりではありません。また困難があっても遠慮したり、あきらめていて、自分で声に出しにくい人も多いのです。災害の時は、更にそうなりやすいと思って接していく必要があります。
表5にお示ししているのは、一般の方に、配慮の必要な状態を知っていただきたいという点からまとめたものです。
覚えられるかなと思われる方は、まずは下に示しているように「コミュニケーション」をとって「判断」し、「集団生活を送る」には「手」・「足」だけでなく「疲れやすさ」も考慮する。と覚えてみてはいかがでしょうか。
まず最初の「コミュニケーションの困難・不自由さ」ですが、情報は十分に伝わっているか、またご自分の希望を伝え易くなっているかを考えてみてください。
その他、判断や記憶の困難、集団行動の困難な方がいます。
例えば、集団生活でパニックになりやすかったり、他の人とは同じペースで行動できない人やお子さんもいます。そういう方やそのご家族がまわりに遠慮して、避難所生活をしないこともあります。
また、歩くこと、立ちしゃがみの困難、手を使うことの困難で身の回りの事を行うのが難しい人もいます。また疲れやすさもぜひ配慮して下さい。
注意頂きたいことは一人で複数の不自由さを持っている人も多いことです。特に高齢者は一つひとつは軽くても、複数あることでそれらが重なり合って生活上の不自由さは大きくなります。

ここで考えていただきたい大事なことがあります。このような困難・不自由さは、その方々の一つの側面にすぎないことです。
高齢者や障害のある方は、ともすれば弱い人だと、弱い面にだけに目がいきがちであり、それを補おうと考えがちです。しかし、それらの方々はそれぞれかなりの能力をお持ちなのです。
その能力を、知恵を一層発揮してもらえるように接し方を工夫していくという観点が必要です。

Ⅲ.具体的対策

厚生労働省からは生活不活発病による生活機能低下予防の啓発ポスターやチラシがでています。
また専門家の働きかけについては、以上の内容に関係する、多くの専門職の団体でチームを組織してお手伝いをする体制を今回の東北地方太平洋沖地震をきっかけにつくっています。(生活機能対応専門職チーム)
しかし地域社会で一緒に生活する方々の接し方、工夫がとても大事なのです。
ぜひ広く、被災地以外の方々も含めた国民の知恵と工夫を出し合えればと思います。

文責 大川弥生 (独)国立長寿医療研究センター 研究所 生活機能賦活研究部 部長

(出典:財団法人・日本障害者リハビリテーション協会情報センター)

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