2008年11月13日木曜日

検証「漢方の効果」 大学病院で研究進む

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今頃になって西洋医学の限界がわかったとは驚きですが、
医療最先進国アメリカでは薬漬け療法に嫌気を感じて相補・代替医療
が盛んで、
世界の医療の流れは統合医療であり、日本は世界に誇るという
健康保険制度で混合診療を禁止しているから世界の流れとは
鎖国状態になっているそうです。

漢方薬が効き目が穏やかだから副作用がないと思うのは幻想で、
材料の関係で品質が安定しない大きな問題も残ります。

西洋医学が苦手とする生活習慣病には、神が与えた自然治癒力を
著しく高める栄養療法が著効を見せますのでサプリメントの臨床研究も
大規模に進めてほしいものです。

法整備の遅れから市販されているサプリメントで信頼できる品質の
ものを探すのはむずかしいと感じています。


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西洋医学に比べ、「優しい」「穏やかな」といったイメージのある漢方医学(漢方薬)。疲労や肩こりなど慢性的で原因不明の症状に用いられることが多かったが、最先端の医学研究の場でいま、漢方の効果を検証する作業が進められている。西洋医学の限界を漢方医学で補おうというのが狙いで、これまで以上の臨床的効果が期待されている。

順天堂大では今年2月から、漢方薬のEBM(根拠に基づいた医療)確立を目指した勉強会を月に1回行っている。参加者は医師を中心に薬剤師や栄養士、大学院生ら40~50人。耳鼻科や産婦人科、呼吸器外科など診療科の異なる医師らが、それぞれの診療科で漢方薬をどう使っているかなどを報告し、なぜ漢方が効くのか検証を重ねている。

漢方医学先端臨床センター長の小林弘幸教授は「西洋医学による治療だけではもはや限界があることが分かってきた。西洋医学の枠にとらわれず漢方も使うことで、臨床成績や患者さんのQOL(生活の質)が上がるケースは少なくない。診療科を超えて情報を共有し、漢方のEBMを早急に確立したい」と意気込む。

かつては西洋医学一辺倒だった日本の大学病院も、約10年前から漢方外来を設置するところが増え、漢方に対して医師が抱く認識も大きく変わってきた。

漢方薬は「生薬」と呼ばれる天然の薬物が組み合わされた薬剤で、多成分が特徴だ。単一成分で1つの症状に1剤を投与するのが基本の西洋医学の治療薬(合成薬)に比べ、すぐに強力な効果が出るわけではないが、複数の症状に1剤で対応できるケースもある。

漢方外来は総合診療科に設置されるケースがほとんどだが、順天堂大ではほかに小児外科、耳鼻咽喉科、呼吸器内科、産婦人科など9診療科にも専門の漢方外来を置いている。例えば、耳鳴りの症状がある患者が耳鼻科を訪れたとき、まずは西洋医学で診断、治療を行い、効果がみられない場合、患者の希望があれば耳鼻科の漢方外来を訪れてもらう。そこでも効果がない、もしくは不十分な場合は、総合診療科の漢方外来で診る-といった具合だ。

「症状だけで診断する漢方医学では、がんや細菌感染症を見落とす可能性もあり、その場合は訴訟問題になりかねない。西洋医学と漢方を併用すれば、患者さんにとってもメリットがある」と小林教授。

小児外科医でもある小林教授が漢方に着目した理由の一つは、肝臓の病気に使えるいい合成薬がなかったためだ。一方、漢方薬「インチンコウトウ」は慢性肝炎や黄疸(おうだん)など肝臓が原因の病気にも用いられてきた。

小林教授は先天性胆道閉鎖症の手術前後の治療にこの漢方薬を用い、効果を検証。肝機能や肝繊維マーカーが改善していることを比較試験などで確認し、結果を海外の医学雑誌に発表した。合成薬と同様にEBMが確立され、インチンコウトウは日本国内では胆道閉鎖症のスタンダードな治療薬となっている。

一人一人の体質や病気の状態を見極めて薬を処方する漢方は「オーダーメード治療」ともいえ、患者の信頼感も高い。複数の病気を併せ持つ高齢者の場合、漢方を組み合わせた方が投与薬剤数が減り、医療経済的な利点もある。一方で科学的なデータがないことで、世界的に通用する治療法となっていない面は否めない。

小林教授は「なぜ漢方が効いているのか、EBMを確立するのは大学病院の使命。研究成果を世界に発信するとともに、市民公開講座などで広く一般の人にも漢方への理解を深めていきたい」と話している。

(出典:産経新聞)

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