2012年5月25日金曜日

ダイエットサプリ&健康補助食品の常識・非常識


いつもありがとうございます。

ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。

毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。





正しいダイエットは体脂肪だけを減らすことで、

やる理由と目標が明確、よい知識、よいコツを知るとむずかしくなく、

適正体重を維持するために一生意識・実践するものだと思います。



そして、飲むだけで体脂肪が減るサプリメントはありませんので

サプリメントなどは慎重に選択したいものです。





アメリカの12種類の一般的ダイエット後の3年間800人の

追跡調査によれば、



・ダイエットに成功 5%

・現状維持 40%

・失敗 55%



ダイエットの結果を維持するのもむずかしくありませんので

お互いに顔晴(がんば)りましょう。





私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。

私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。





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巷に溢れるダイエット関連のサプリメントや健康補助食品、消費者庁のお墨付きのあるトクホ(特定保健用食品)などなど。流行り廃りが激しいが、肝心の効果のほどは、どうなのだろうか?そこで、肥満やメタボリックの予防にも熱心で肥満外来を開設している水道橋メディカルクリニックの砂山聡先生にお話をうかがった。



1.置き換え食は、一日1食程度を目安に。一日3食置き換え(完全法)は、死亡例もあるので注意



手軽にできるダイエット方法として、1度は試したという人も多いのが、置き換え食(フォーミュラ食)だろう。食事の代わりに、ジュースやスープで最低限の栄養を摂取して、カロリーを抑えるというものだ。



この置き換え食について、水道橋メディカルクリニックの砂山聡先生は、「最近ではポピュラーになりつつある置き換え食ですが、医学的には『超低カロリー食事療法(Very Low Calorie Diet)』、通称『VLCD』と呼ばれています。 この食事療法は、本来、高度肥満者(BMI30以上)を対象に行うもので、一日の摂取エネルギーを基礎代謝以下の200~600キロカロリーに制限するものです。タンパク質、ビタミン、ミネラルを十分に含みながら、糖質・脂質を極限まで抑えた流動規格食の摂取により、エネルギー源を体脂肪に依存させて減量を図るものです。その減量効果は強力で、欧米の報告では、1週間に1~2kg、1ヵ月に7~10kg程度の減量が可能とされます」と解説してくれた。



ということは、置き換え食の減量効果は認められているわけですから、痩せたい方は積極的に取り入れたほうがよいということですか?と尋ねると、

「基本的に『VLCD』は、医師の指導のもとに行われる食事療法です。特に減量効果が高いといわれる『完全法』は、一日3食をすべて置き換え食にするというものですが、これは一般の方にはおすすめできません。死亡例もありますので、安易に取り入れないでください。



『VLCD』には適応基準と禁忌がありますし、置き換え食にも成分の基準があります。私のクリニックでは、命の危険があるような重度の肥満の方以外には、置き換え食は推奨しておりません。一般に大学病院などの肥満外来もそのような方針のところが多いと思います。一般の方が、医師の指導なしに置き換え食を利用する場合は、一日1食、多くても2食程度に抑え、あとは通常の食事でカロリーを抑えたほうが安全です。



また一般に販売されている置き換え食ですが、タンパク質、ビタミン、電解質の量が十分かどうか、きちんとチェックしたほうが賢明です。『VLCD』のリスクは、食事を摂らないことから生じる脱水症状、また電解質の不足から起こる身体の機能異常などが報告されています。ですので置き換え食を使った場合は水分とビタミンの摂取を常に心がけるようにして、上手に利用していただきたいですね」と砂山先生はアドバイスしてくれた。





2.話題のダイエット点滴。その効果には疑問



最近メディカルエステなどで受けられるダイエット点滴なるものが話題になっている。サプリメントや健康補助食品を経口で摂取する場合と異なり、消化管を通らないことで、成分が高濃度のまま、効率よく全身にいきわたるというのが謳い文句。その料金は1回1万5000円前後と高額である。果たして本当にダイエット効果はあるのだろうか?



「ダイエット点滴は脂肪燃焼効果を期待したα ̶リポ酸、L ̶カルニチン、アミノ酸などが主成分のようですが、例えば、α ̶リポ酸は、基礎研究の段階ですが、体重減少作用や脂肪蓄積抑制作用などが、報告されています。しかし、そのような抗肥満作用に関しての基礎研究や臨床試験はまだ十分ではなく、今後の研究成果に注目、というのが現状ではないでしょうか。

L–カルニチンやアミノ酸も同様だと思いますが、肉類などに多く含まれ、通常の食品に由来する成分ですので、特に問題となる健康被害や副作用は出ていないようです。



ただ、一部の医薬品との相互作用が推測されますので、ダイエット点滴を受ける場合は、現在服用している薬があれば、きちんと医師に報告してください。またそのようなインフォームドコンセントを行わないメディカルエステなどには、注意したほうがよいと思います。 冷静に判断しますと、ダイエット点滴の効果に関しては疑問がありますが、副作用もないようですし、お財布に余裕があるのであれば、受けても問題ないのではないでしょうか。 また高額な料金を払うことでダイエットに対する真剣さが増したり、モチベーションが高まるきっかけになるのであれば、ある意味では上手な利用といえるかもしれません」と砂山先生。





3.利尿作用のあるサプリメントの摂取は脱水・血栓の詰まりに注意!



カリウム、メリロートなどのサプリメントは、利尿作用があることで、むくみ、水太りに効果的といわれている。

しかし砂山先生は、「利尿作用と減量は、さして関係はありません。一時的に体重が減っても、1日、2日たてばすぐに元に戻ります。体重の減少とは、最低でも1~2週間にわたって、体重が定着するのが目安です。ですので利尿作用のあるサプリメントは、痩身効果があるとは、いえないと私は考えています。

そして注意していただきたいのは、利尿作用のあるサプリメントを過剰摂取しますと、脱水症状が起き、さらに若い方でも血栓で血管が詰まる危険性があります。水太りを気にするあまり、水分を過剰に控えるのも考えものです。水分は一日2リットル程度きちんと取ることが、健康上必要です」





4.成長ホルモンとダイエットには深い関係があるが、安易な摂取は控えること



アメリカで流行しているダイエット法で、『成長ホルモン(メラトニン)』を摂取することで、寝ている間にエネルギーを消費させるというサプリメントが販売されていますが効果はありますか? と砂山先生に尋ねると、

「ホルモンというのは、むやみにいじってしまうのは、非常に危険なものです。成長ホルモンの欠損がある場合、医学的には薬剤を注射して補う治療法がありますが、がんのリスクを上昇させるという報告があります。販売されているサプリメントは、おそらく人体に影響がない程度のものだと思いますが、過剰摂取には、くれぐれも注意していただきたいですね」とのこと。





5.脂肪吸収系ダイエットサプリの効果に疑問が残る



ギムネマや、白インゲン豆に含まれるファセオラミンなどは、脂肪を吸収&ブロックする効果があるといわれているが……。



「それらのサプリメントや健康補助食品は、本来は、血糖の上昇を抑えるという働きがあるといわれています。しかしその効果が、巧妙にすりかわって、脂肪吸収効果と謳われているように思います。

また欧米で認可されている医薬品に、脂肪の吸収を防ぐ効果があるリパーゼ阻害剤があります。しかしその効果は、6ヵ月~1年の使用で体重の5%程度の脂肪の減少効果でしかありません。医薬品でこのレベルですので、サプリメントや健康補助食品などの効果は推して知るべし、と申し上げたいですね」と砂山先生は言う。





6.話題のミトコンドリアサプリはエビデンスに疑問あり



「ミトコンドリアの研究自体は有意義で素晴らしいものだと思いますが、痩身効果については明確なエビデンスが発表されておりませんので、少々疑問を感じています。最近の大学には、『産学連携』という傾向があります。有名大学の名前が前面に出ているからといって、それが効果・効能を保証するものではありません。そのあたりをしっかり見極めて利用するのが賢いのではないでしょうか」





7.トクホ成分【難消化性デキストリン】はダイエットというよりも便通改善程度の効果



「難消化性デキストリンは、トクホ成分でもあり、健康補助食品・飲料に配合されていますが、その名前の通り消化吸収をしにくいので、便の通過速度が速くなります。それ故に便通がよくなる効果はあると思います。消費者庁が認可している成分ですので、副作用や健康被害も少ないと思われます。

私の個人的な考えですが、トクホ商品は、健康維持のために使ったり、メタボリック予防に補助的に使用したりなど、効果云々よりも、ダイエットのきっかけになればいいのではないか、と思っています」





8.体重を減らすには「食事療法+運動」以外の近道はない!



「サプリメントや健康補助食品の摂取だけで、体重を減らそうというのは、残念ながら難しいと私は考えます。やはり体重を減らすには「食事療法+運動」がもっとも効果的です。ダイエット中の注意としては、タンパク質、ビタミン類、電解質類はきちんと食事から摂取して、不足していると思う場合は、サプリメントで補ってもよいと思います。サプリメントや健康補助食品は、そのように利用するのが本来の目的です。 そしてタンパク質の摂取を制限するダイエットをやっている方は、筋肉が落ちて、身を削るような痩せ方になります。芯が細いのに、その周りに脂肪がつく、という状態になります。体重が減っても痩せては見えません。むしろお腹だけがポッコリと出て、見た目だけでなく、健康面でもどうかと思います」





9.痩身効果を期待するなら小腸バイパス手術に注目



「現在、痩身に関して効果が注目されているのは、肥満外科で行う小腸バイパス手術です。小腸の途中をスキップして、小腸の終わり部分に繫ぐものですが、この終わりの部分がホルモンに関連しているらしく、減量や肥満由来の糖尿病に効果があるといわれています。

しかし命に危険があるほどの肥満の治療法のひとつですので、少し痩せたい、という方は、地道に『食事療法+運動』を実践していただきたいですね」と砂山先生はアドバイスしてくれた。





【プロフィール】

水道橋メディカルクリニック 院長

砂山 聡(すなやま・さとし)先生



医学博士。順天堂大学医学部卒業。順天堂大学医学部講師などを経て、 2005年に生活習慣病や肥満にも対応可能な水道橋メディカルクリニックを開設。専門は循環器系内科学。著作は『循環器と病気のしくみ』『肥満症診療ハンドブック』など多数。



(出典:Health & Beauty Review)

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