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ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。
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人間の遺伝子情報が解読されてから遺伝子に関する話題は
常にマスコミなどを賑わせています。
記事にあるように最近ではエピジェネティックス、遺伝子発現研究が
大変注目され、市場規模ははかり知れないと言われています。
・今までの概念
老化は避けられない
継承される遺伝子が全てを決める
・新しい概念
遺伝子の発現状態は変わる、変えられる
遺伝子発現を若い時の状態に近づけることができる
長寿遺伝子研究のトップ科学者であるウィスコンシン大学教授・
リチャード ウェインドルック博士とトーマスA.プロラ博士が
世界で最も権威ある学術雑誌・Scienceに
カロリー摂取制限はアカゲザルの病気の発生および死を遅らせる論文を
発表して世界中から注目され、大きく報道されましたが、
これもカロリー70%制限による遺伝子発現の変化が影響したものです。
昔から言われている、腹八分目が健康によいことが遺伝子発現で
証明されたわけですが、人間が常に必須栄養素は確実に摂りながら
カロリーだけを70%に抑えるのは簡単ではありませんが、
常に腹八分目を意識するだけでも過食にはなりにくいと思います。
時代の進歩がさらに革命的実用化がされると思いますし、
大きなビジネスチャンスも存在していることになります。
私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。
****************************【以下転載】****************************
人生における経験は我々の習得や行動パターンに影響するだけでなく、遺伝子に記録され子供にも受け継がれ得ることが、ますます多くの調査で示唆されている。
ストレスの多い出来事や薬物の使用は遺伝子がいつ(また、どのように)発現したりしなかったりするかに影響するようだ。さらに、複数の研究で、一部の環境的な影響でも、長期にわたって持続する著しい生物学的変化が生じ、次の世代に受け継がれ、健康に影響を与えかねないことが明らかになっている。こうした環境的な影響は遺伝子自体は変化させないようだ。
我々の身体の細胞に何かをするよう指令を出すための情報を含んでいる約2万に及ぶ遺伝子のすべてがいっときに活発になる――つまりは発現する――よう求められるわけではない。エピジェネティックス(後成的遺伝学)として知られる現象では、環境的な影響により、ある特定の遺伝子が活動するかどうかが変わってくる。例えば、喫煙によって癌のリスクが高まるようにみえるのは、腫瘍を抑制する特定の遺伝子が無力化するためだ。
劣悪な育児や、人生の早い時期でのストレスといった要因がその後の人生で肉体的・精神的健康をどのように損なうかを説明するために、後天的変化に注目する科学者が増えている。
米ウィスコンシン大学医学・公衆衛生学部の精神医学教授、マリリン・エセックス氏は「経験が実際、脳に影響をいかに与えるかを知りたい。人生の初期のストレスがどのように後の健康状況につながるかの理解を助ける根本的な生物学的メカニズムにはどのようなものがあるのだろうか」と述べる。
科学者は、遺伝ではない後天的なサインが将来的に、人が病気にかかるリスクの予測に利用されるようになる可能性があると指摘する。そのようなパターンはまた、臨床医が精神疾患といった病状の原因を、目につく症状だけに頼るよりも、一層正確に突き止める上で役に立つ可能性がある。
エセックス教授らは最近の研究で、109にんの10代の若者のDNAの後天的マーカーについて調査した。この若者たちについては出生以来観察している。DNA検査は頬の内側の粘膜から検体を採取する方法を使用し、メチル基として知られる化学薬品群が存在するかどうかを分析した。こうした物質がメチル化と呼ばれるプロセスでDNAに付着すると、遺伝子の活動を抑制すると考えられる。DNAのメチル化の増加は、様々なネガティブな結果と関連することが複数の研究で示されている。
研究では、母親が妊娠中にうつ病や夫婦間の対立といった著しいストレスを経験したと報告した10代の若者たちは、母親のストレスが低かったと報告した若者よりも、メチル化が著しく多く生じていた。エセックス教授は、この研究により、子供が10代になっても、母親のストレスが子供に影響する可能性があることが示唆されている、と指摘する。この研究は米医学誌「Child Development」で昨年9月に発表された。
ただ、人生のネガティブな出来事が生物学的に刻印されるように見えるからといって、子供が必ずしも病気にかかるということではない、とこの研究の共同執筆者でカナダ・バンクーバーのブリティッシュコロンビア大学臨床遺伝学のマイケル・コボール教授は警告する。研究者らは、むしろ、ある程度のストレスは成長を助けるとし、このプロセスの理解により医者や両親が早い時期に干渉したり、子供の環境を調整する役に立つ可能性があると指摘している。
研究者らは、メチル化の将来的な変化が後の人生での精神的もしくは肉体的な健康問題に関連しているかどうかを見極めるために、こうした子供たちの後天的マーカーについて調査を続ける計画だ。
また、米ロードアイランド州プロビデンスのブラウン大学の精神医学教授、バリー・レスター氏をはじめとする研究者らは、母親が衝撃的な出来事を経験している場合、なぜ赤ん坊の出生時の体重が低く、後に心臓疾患や肥満などの病気にかかることが多いかの理由について理解しようと努めている。
科学者らは胎児の代謝に影響し得る後天的な変化を発見しており、これにより、疲弊した環境に産み落とされることに対処できるよう、胎児の肉体が再プログラムされる可能性があることが示唆される、とレスター教授は指摘する。同教授は、しかし、その子供が実際には疲弊した環境に生まれていないとすれば、満ち足りた環境にうまく対処できず、それが結果として病気につながる可能性がある、と言及している。
この発見を受けて、科学者は、行動が同様のプロセスによって影響される可能性があるのではないかと考えている。実際、複数の研究で、出生時の体重が低い赤ん坊は精神的に落ち込んだり、他の精神障害にかかる可能性が一段と高いことが示されている。
レスター教授は、「後天的プロセスを誘発することになる子宮内で発生する何かが実際、赤ん坊の行動を変化させ、突き詰めると精神病理学的なものに導く可能性があるとみられている」と語る。
親による子供への接し方も、子孫の生物学的変化に影響を与えるようだ。カナダ・モントリオールのマギル大学神経学・神経外科部の精神医学教授、マイケル・ミーニー氏と同教授のチームは、ラットと人間についてこの主題に関する広範な一連の研究を行っている。
人間に関しては、同教授らは36人――子供の時に虐待を受けた自殺者12人と、虐待された経験がなく自殺した12人、自殺以外の原因で死亡した12人――の脳の細胞のサンプルを、後天的変化のマークを確認するために調査した。その結果、虐待の経験があるかどうかにより特有のパターンが発見された。
ミーニー教授は、「こうした非常に社会的な心理的力が実際、脳の生態に影響していた」と指摘する。この研究は米科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」で2009年に発表された。同教授のチームは現在、小さな違いが後天的変化につながる可能性があるかどうかについて調べている。ミーニー教授は自分たちの仮説では「イエスだ」と語る。
(出典:ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)
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