2012年6月5日火曜日

「俺たちに定年はない」 100歳ビジネスマンの背中に見る日本の将来


いつもありがとうございます。

ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。

毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。





100歳の現役サラリーマンがおられるとは知りませんでしたが、

雇用者側もすばらしいと思います。





今の政治は、国の将来よりも自身の当選を優先して投票する

有権者に迎合した高齢者優遇・若者切捨政策を展開しているので、

世代間格差が拡大してしまいます。



高齢者は一般的に医療・介護などに費用がかかる傾向があるため

嫌われない高齢者になるには、明るく元気に楽しく生涯現役で働き、

介護要らずにPPK(ピン・ピン・コロリ)と逝くことで、私の目標の一つです。



そのためには、



・健康力を高める

 明るく元気に楽しく働くために健康維持・増進、抗加齢に努めて

 医療費をあまり使わない

 簡単に出来ています。



・労働可能な健康寿命を延ばして介護保険は使わない

 簡単に出来そうです。



・経済力を高めるために社会貢献分野で起業して生涯現役になる

 現役世代と雇用で競合することもない

 簡単に出来ています。



機能・気力・体力・活力の変化(イメージ).jpg



悩みや不安内閣府調査.jpg



アメリカの世論調査会社ギャラップ社が世界150カ国の調査で

「人の幸福を決定する5つの要素」を明らかにした本によれば、



1.仕事の幸福

2.人間関係の幸福

3.経済的な幸福

4.身体的な幸福 

 私も最も得意なところ

 心身の健康は幸福の原点だと思います。

5.地域社会の幸福

 これは数年前に気づき、地域の健康づくり推進員などをしています。



一番に出てくるのが仕事です。

・人は日々すべきことを必要としている

 毎朝ワクワクして目覚める

 幸福の最大のマイナス要因は長期失業状態



生きがいについて.jpg



・「仕事に満足している」人は長生きする

 95歳以上まで長生きした人は平均80歳まで働いていた

・自分の強みを活かせる仕事をしている人は、幸福度が高い





私は1~5すべてがよい状態で、これらはすべて還元できるので

必要な人々にさらに貢献したいと強く思います。





人生はたった1回限り、お互いに顔晴(がんば)りましょう。





私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。

私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。





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****************************【以下転載】****************************



うららかな陽光が降り注ぐ5月末のある日。JR東海道線に揺られて神奈川県藤沢市辻堂に住む、ある老紳士の誕生日のお祝いに伺った。



相模湾にほど近い築50年の旧宅で私を迎えてくれたのは福井福太郎さん。5月19日に100歳の誕生日を迎えたばかり。当日は藤沢市長の表敬訪問も受けられたという。米ティファニーや英バーバリー、米ハリーウィンストンの日本法人社長を歴任し、海外高級ブランドの伝道師と呼ばれた福井喜久夫氏のご尊父である。



辻堂の自宅から出勤する福井福太郎さん 福太郎翁は明治45年、東京・京橋に生まれた。「11歳の時に関東大震災、33歳の時に東京大空襲と終戦、99歳の時に東日本大震災を経験したんです」。近代日本の未曾有の大惨事と復活を見守ってきた瞳は100歳を過ぎても生き生きとしていた。



慶応大学経済学部助手だった昭和12年に、2・26事件にもかかわったエリート軍団である陸軍第1師団に入隊。幹部候補生として陸軍経理学校に学んだ。南満州威寧城や黒河省孫呉など3度にわたる満州駐屯を経て、陸軍参謀本部主計中尉として英米の情報を収集していた1941年、太平洋戦争が勃発する。



100歳で現役のサラリーマン

 

ここまででまだ30歳。福太郎翁はその後、東京で毛皮商を成功させたり、証券マンとして旧日本勧業角丸証券の合併に携わったりするなど波乱万丈の人生を送るのだが、何よりも驚くべきことは100歳にして現役のサラリーマンだという事実だ。



東京都千代田区神田多町。江戸時代には青物市場でにぎわった古い街角に、ジャンボやロトなどの宝くじを受託販売する「東京宝商会」という会社がある。都内各所に販売所を持ち、ここから上がる売上金で収益を得る。福太郎翁はここで宝くじ売りの販売員の女性たちが持ち帰るお金を集金する業務に就いている。辻堂から神田までは電車で約1時間。福太郎翁は朝9時に家を出て午後2時に退勤する生活をもう30年も続けているのだ。



旧日本陸軍の第一師団や参謀本部という経歴からは頑固でプライドの高い老人を想像しがちだが、福太郎翁は正反対。「部下を怒ったことはほとんどない。満州人や朝鮮人を差別したこともなかった」と振り返る。



宝くじの販売員たちは、時々おつりを間違えるなどするので、売り上げに欠損金が生じることがあるらしい。そんなとき福太郎翁は自分の財布からこっそり経理に補填してあげる。



筆者がこれまで遭遇した最高齢の人物であり、同時に現役で納税する最高齢の取材相手だ。この年までに目立った病気はなく、やや耳が遠くなっている程度。3時間にわたった辻堂での取材にも終始背をピンと伸ばし、笑顔で快活に答えてくださった。





ファンケル創業者、池森氏の新たな事業

 

日本の税収は44兆円で頭打ちだというのに、医療費はどんどん膨らみ30兆円を超えた。筆者にも年老いた父がいる。福太郎翁よりふた周り若い74歳だが、若いころの不摂生がたたってか、前立腺がん、虚血性心不全、急性大動脈解離、腎不全などありとあらゆる疾病を患い、このほど障害者手帳を持つに至った。自宅に届いた車椅子は、5年で1200万円の国家予算を使う計算だという。



一方で高齢者医療費を負担する若者の可処分所得は20年前の水準まで減ってきているという。「やせ細る国のスネにかじりついて申し訳ない」というのが父の口癖だ。



予防医療の事業に乗り出した、無添加化粧品ファンケルの創業者、池森賢二氏 みんなが福太郎翁のように定年も関係なく元気に働き続け、税金を納入し続ければいいのに。我が父が自らを嘆く姿を見ているとこんな思いすら禁じえないが、本気でそんな社会改革を考えている人がいる。



無添加化粧品ファンケルの創業者、池森賢二氏だ。池森氏は42歳の時にファンケルを創業し、大手化粧品会社が手がけなかった無添加化粧品という新しい市場を切り開いたことで知られる。池森氏が、75歳となる今年、新たに始めようとしている新たな事業が「予防医療」だ。



「日本の医療機関は病気になった人に高価な薬を与えて収益を成り立たせている。この制度はいずれ破綻する。病気になった後の医療ではなく、病気にならないための予防医療を制度化すべきだ」と池森氏は指摘する。



筆者も感じるのだが、私の父のような特定疾病の場合、入院費も薬代も患者負担は1割だ。介護保険を使えば高価な油圧式ベッドが月1000円ちょっとで借りられる。週3回通う人工透析の月額自己負担は1万円。全額自治体が補助し、月2800円分のタクシー券まで支給してくれる。患者たちはどこかで済まないと感じながら高額な薬、サービスを利用している。





予防医療を制度化すべし

 

池森氏は私財をはたいて昨年医療法人「健康院」を東京・銀座に設立した。「病気になる前に直すから、病院ではなく健康院」(池森氏)。ここでは通常の人間ドックより数倍精密な遺伝子検査や生活習慣改善のカウンセリングが受けられる。



池森氏は「将来的には40歳になった男女に対し、こうした高度な人間ドックを国が義務化する制度を提言したい」と話す。さらに「60歳や65歳で定年引退するなど馬鹿馬鹿しい。定年制度をなくし、70歳を過ぎても働けるようにすべきだ」と提案する。



先週末、東京・両国にある江戸東京博物館にぶらりと立ち寄った。江戸時代の庶民の生活を再現するコーナーがあり、そこには実在した江戸庶民「善右衛門」の一生を年表で記してある。



10歳で京都の呉服店に丁稚奉公し、江戸の大店で住み込み奉公を始める。40歳で妻帯し、のれん分けを許される。70歳まで現役で働き、71歳で死亡している。これを充実した人生というのではないか。少なくとも筆者はこう感じた。



福井家では、100歳を迎えた福太郎翁のために「福太郎翁の1世紀」という伝記を家族総出で自費出版した。そこにはサミュエル・ウルマンの有名な一節が引かれている。



「青春とは人生の或る期間を云うのではなく、心の様相を云うのだ。(略)年を重ねただけでは人は老いない。理想を失うときに初めて老いがくる」(岡田義夫訳)



日本も同じではないだろうか。老いなくてもいい人が老いている。きれいに人生をまっとうしたい人が生かされている。福太郎翁のますますの長寿を願ってやまない。翁の背中にこの国の未来のヒントが描かれている。



(出典:日経ビジネスオンライン)

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