2011年9月27日火曜日

突然の心停止、AED処置は一刻を争う

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◆震災関連
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サッカーの松田直樹選手が心筋梗塞で亡くなった事故は
取り上げましたが、月刊宝島の最新11月号に
・年間死者5万人!!
・30代、40代を襲う”突然死”

という特集がありました。

すぐそこにある突然死宝島1111.jpg

突然死の6割が心臓病であり、AED処置も必要ですが、
動脈硬化の予防も重要であり、積極的に努めています。


私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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****************************【以下転載】****************************

◇目立つ場所に戦略的配置を 日本循環器学会AED検討委員長、三田村秀雄

サッカーのJFL(日本フットボールリーグ)・松本山雅の元日本代表DF、松田直樹選手が8月2日の練習中に倒れ、4日に入院先で亡くなった。原因は心筋梗塞(こうそく)とのことである。

34歳のスポーツマンがいきなり心筋梗塞になり、ほとんど同時に心停止を起こしたことに誰もが驚いた。健康管理に気を使っている選手が、まさか「中年の病気」とされる心筋梗塞になるとはにわかに信じがたく、予知も困難であったに違いない。このような悲劇を防ぐには直後の救命処置が鍵となる。

瞬間的な心停止を起こすきっかけは、心室細動という心臓をけいれんさせる不整脈で、心筋梗塞のような心臓の病気や、ボールを胸に受けて起こる心臓まひ(心臓しんとう)によって生じる。この不整脈が発生すると数秒で意識や呼吸を失い、やがて死に至る。いわゆる突然死である。

心室細動を治すには心臓に電気ショックを与えるしかない。たとえそのための自動体外式除細動器(AED)があったとしても、心臓にまだ活力が残っている間に電気ショックを行わないと効き目がない。電気ショックが1分遅れるごとに約1割ずつ救命率が低下するので、倒れて10分もたてばほとんど救命できないことになる。

松田選手の場合には倒れてから5分後に119番通報があり、救急車が到着したのはさらに10分後のことで、電気ショックの準備が整ったのは心停止後15分以上たってからであった。これでは間に合わない。

救命の鍵は、AEDによる迅速な(可能なら3分以内の)電気ショックである。今回は所属チームがAEDを携行しておらず、現場の公園にもAEDは配備されていなかった。ちなみに数年前、埼玉の公園のグラウンドでサッカーの試合中に心停止した26歳男性の場合、公園事務所にあったAEDを他チームの選手が取って走り、救命できた。

日本には10年末の時点で25万台以上のAEDが一般市民向けに設置されている。しかし、必要なのは台数だけではない。09年に市民に目撃された心停止は2万件に達したが、現場の市民がAEDで電気ショックを行ったのは約3%の583件に過ぎない。このうち4割が救命できたのに対し、AEDによる処置ができなかった残り97%の生存率は1割であった。

AEDをもっと活用するには戦略的配置が求められる。人が密集する駅、学校、集会場や、心臓に負荷のかかるスポーツ施設などでは心停止が発生しやすいだけでなく、目撃者や手を貸す若者も多く、AEDさえあれば救命の確率が高くなる。そのような施設には行政主導で、必要数のAEDを、アクセスのよい目立つ場所に配置し、それを住民に周知徹底すべきである。

コンビニのような身近な場所に設置されていれば利用しやすいに違いないが、財政支援が欠かせない。全国の交番やパトカーへの配備も社会の救命インフラ構築のために急ぐべき課題である。

もちろん、これと並行してAEDを使える人を増やす工夫も必要である。倒れた人を目の前にして立ちすくむことなく即座に119番通報して、迅速にAEDを使い、しっかりと心臓マッサージができるように、日ごろの一般市民への簡易講習や学校における救命法の授業が重要である。

火急の際に絆を感じ、勇気を奮う。AEDをより普及させる土壌が日本にはあるはずだ。

■人物略歴

◇みたむら・ひでお
医学博士。東京都済生会中央病院心臓病臨床研究センター長。慶応大医学部客員教授。

(出典:毎日新聞)

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