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自然放射線量には大きなバラつきがあり、
日本の数倍から100倍を超える地域もあるそうです。
放射線を浴びた場合に危険がはっきりしているのは
強いエネルギーを持つ高放射線を浴びる高線量率で、
福島原発事故は弱い放射線の低線量率で、累積数値も低いので
全く心配は要らないと判断し、福島産食品は好んで食べています。
高自然放射線量地域ではガン死亡リスクは下がり、
健康・長寿地域になっているそうです。
根拠のない不安・恐怖によるストレスが心身の不調や病気を招きますので
気をつけたいものです。
放射線医学総合研究所
私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。
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喫煙・飲酒、はるかにリスク
福島第一原発の事故以来、放射線の発がんへの影響について不安が広がっている。日々の生活の中でどう対処したらいいか迷う場面もあるが、知っておきたいのは、発がんの原因は放射線以外にも様々あること。被曝(ひばく)を減らそうとする行動が逆に、発がんのリスクを高めるおそれもある。
発がんは、様々な生活習慣と深い関係がある。国立がん研究センター予防研究部長の津金(つがね)昌一郎さんは、事故後、これまでの研究をもとに、生活習慣と放射線の発がんリスク比較を整理しなおした。発がんリスクとは、ある要因があることで、その要因がない場合と比べて何倍がんになりやすいかを表す数値だ。
表で示した発がんリスクのうち、生活習慣に関するものは、国内11か所の40~69歳の住民(約14万人)を10~15年、放射線は、広島・長崎の被爆者(約10万人)を40年、追跡調査したデータがもとになっている。
放射線の影響では、100~200ミリ・シーベルトの被曝をした5527人のうち、がんになったのは968人。被曝していない人と比べると、被曝により過剰にがんになったのは75人で、発がんリスクは、1・08倍だ。
100ミリ・シーベルト未満でも発がんは増えたが、差がわずかで、被曝による増加かどうかわからなかった。福島原発による一般住民の累積被曝量は、現時点で、発がんの影響が不明な100ミリ・シーベルト未満のレベルと推測される。放射線医学総合研究所(千葉市)の試算では事故後約1か月間の大人の累積被曝量は東京では約0・12ミリ・シーベルトだ。
生活習慣で、最も発がんリスクが高いのは喫煙。喫煙者(2万3261人)で、がんになったのは1704人。喫煙による過剰な発がんは665人で、発がんリスクは1・6倍だった。
津金さんは「不必要な被曝は無いに越したことはないが、今、心配される被曝量は、喫煙や飲酒といった生活習慣の差による発がんの確率よりずっと少ないのは明らか」と話す。
心配のあまり、家に閉じこもり運動不足になったり、野菜の摂取を控えて野菜不足になったりすると、かえってがん予防から遠ざかる結果を招きかねない。生活習慣は、心臓病や糖尿病などの発症にも関わる。
津金さんは「喫煙や野菜不足などの生活習慣を改善すれば、がん以外の病気の予防にもつながり、より大きな効果が期待できる」と話している。
被曝回避は当然の心理
自分で選べる喫煙や飲酒といった生活習慣と、人災による放射線被曝では、リスクの種類が異なる。
筑波大学講師の上市(うえいち)秀雄さん(認知心理学)は「人間は、リスクの大小だけの単純な比較で行動するわけではない。その中身によって受け止め方、対処法は異なってくる」と指摘する。
今回の事故による被曝のように〈1〉何の利益もない〈2〉自ら選んだわけではない〈3〉生命に関わる影響がある――場合は、たとえ発がんリスクが相対的に低くても、イヤだと感じ、なるべくゼロに減らしたいと思うのが人間の心理だという。
上市さんは、「事故の影響を心配し、個人として被曝を減らす行動をとるのは、ごく当然のこと。一人ひとりが、信頼できる様々な情報を集めて、よく考えた上で、自分にとって最も心が落ち着く行動をとることが大切です」と話す。
情報プラス
国立がん研究センター
筑波大学上市秀雄研究室
(出典:読売新聞)
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