2010年3月15日月曜日

間違ったままの豊かな食生活とキケンな未来 

いつもありがとうございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


食べたものだけが材料となって心身をつくられています。
1秒間に数百万個の細胞が健全に入れ替わるためには、
53種類の栄養素の種類と栄養素ごとの量が必要ですが、
記事にあるように日本人の食生活は信じられないほど劣悪化
していますが、気づいている人は少ないと感じています。


1977年に発表され、世界の健康政策の原典と言われている
アメリカ上院栄養問題特別委員会報告書(通称マクガバンレポート)
よれば世界最高の長寿食は、伝統的日本食で、世界的には高く
評価されていますが、日本では捨て去った過去のものです。

日本がこのマクガバンレポートを無視しているのは、
アメリカからパン食を餌付けされたことを隠蔽・放置し、
今でもパン食餌付け目的だった間違った栄養学が主流だからで、
パンはごはんと同じ扱いができる主食ではありません。

栄養摂取量の推移

カロリーと脂質摂取比推移.jpg

脂肪比率と疾患グラフ.jpg

菓子と米消費額推移.jpg

食事改善のコツはパン→ごはん、ラーメン→そば、スパゲティ→うどん、
ケーキ→まんじゅう、ミルク→豆乳のように、カタカナ食品からひらがな食品に
することが第一歩で、少しもむずかしくありません。


もう一つ大きな問題はビタミン・ミネラル・植物栄養素が十分に
摂れていないことで、年々悪くなっています。

国民栄養調査.jpg

最低限の所要量ですら、これだけ摂れていないのに

・サプリメントを否定する医師が多く、相談できない
・食・栄養の国家資格を持つ栄養士は食事ですべての栄養素が
 摂れると学び、サプリメントは不要と指導する
・専門家も、食事で必須栄養素は摂れると言い、サプリメントによる
 過剰摂取の危険性ばかり強調する

国・行政は意図的にサプリメントの法整備をしない
・最も質がよいはずの特定保健用食品は決して良質ではない
栄養機能食品の規格基準は低質で効果は得られない
・サプリメントは効果がないことが公式見解
・本物のサプリメントは非常に少なく、見つけにくい

・環境悪化、ストレスなどからビタミン・ミネラル・抗酸化物の
 必要量は増加

トータルで健康維持・増進に必要な栄養素の種類と量が摂れて
いないことが、健康状態が悪化の一途の大きな原因です。


私のライフワーク:人生3大不安の健康、経済、孤独を解消するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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*******************************【以下転載】*******************************

世界の中では「豊かな」はずの日本で、食卓が“貧しく”なっている。子どもから大人まで食事の中身に目をこらせば、見えてくるのはキケンな未来。

「今年の夏休み、小学生の娘3人の昼ごはんは買ってこさせていました。アイスクリームだけ買ってきたりしていましたよ」

「皮をコソゲル? 調理の仕方が分からないからごぼうは使いません」

「大根おろしは冷凍をスーパーで買います。ゴミも出ないし、私ってエコ」

仰天発言の主は、小学生の子どもがいる30~40代の親たちだ。話を聞いた福山平成大(広島県)の鈴木雅子客員教授は、決して特別なケースではないと言う。

「家庭の食卓は想像が及ばないほど崩壊しています。大学で教えている学生約80人に食生活の問題点を書いてもらうと、1日1食しか食べない学生が5人もいました。子どもから親世代まで、簡便で安く、味がそこそこならばいいと思っている人がたくさんいます」

朝食が子どもの体力や学力と深くかかわっていることを紹介したが、朝食の内容に目を向けると“崩壊ぶり”はより鮮明になる。

文科省の委託研究として千葉大の明石要一教授らは2006年、東京都、千葉県、鳥取県の4校の小学5年生計231人を対象に平日5日間の朝食を調べた。その結果、主食、主菜、副菜、汁物の4品目がそろわず栄養バランスがとれていない朝食を食べている児童が約7割に達した。

「量と品数の少なさに驚きました。食パン1枚と牛乳1杯、牛乳1杯とバナナ1本といったメニューは珍しくありませんでしたからね」(明石氏)

栄養バランスの悪い食事をとれば、不調をきたすのは体だけではない。前出の鈴木氏は20年以上前から食事と「心」の関係に注目し、食生活に関する調査を続けている。

86年には広島県福山市と尾道市の中学生約1200人を対象に「食生活といじめ」を調査した。日々の食事の栄養バランスが最も悪いグループは男女とも「いらいらする」「腹が立つ」と回答した生徒が9割を超え、逆に最も良いグループは2、3割と少なかった。

「子どもの食生活はこれ以降、ますます悪化しています。すぐカッとなったり暴れたり、落ち着きのない子どもの食事内容を聞くと、朝はほとんど食べず間食にスナック菓子やインスタント食品をたくさん食べ、夜は野菜のない単品メニューという場合が多い。これは、当時も今も変わりません」(鈴木氏)

脳は人間に必要な全エネルギーの約20%を消費するほどの「大食漢」。子どもに限らず、ビタミンやミネラルが不足すると脳にも影響し、精神的に不安定になるというのだ。

乱れた食生活は「肥満」の原因にもなる。昨年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」では、小中学生とも朝食を食べない方が肥満の傾向が高い。さらに、8月に広島県で開かれた日本体育学会では、東北大大学院の玉川明朗准教授らの講演で小学生の肥満は成長しても簡単には解消されないことが示された。

小学2年生の男女計1916人分のデータを95~02年まで追跡すると、肥満の子どもの出現率は男子が6・4%から11・9%に、女子が6・3%から9・7%に増加。男子は小2で肥満だった64人のうち49人が中3でも解消せず、新たに71人が肥満になった。女子は58人中、37人が解消せず、52人が肥満になった。

「身長が急激に伸びる成長の“加速期”に生活習慣が改善された子どもは肥満が解消されたと考えられます」(玉川氏)

糖尿病など生活習慣病の一因とされる「肥満」。その対極の「やせ」もさまざまなリスクがある。早稲田大の福岡秀興教授は、特に思春期の女性の過度のダイエットは成人後の体にも深刻な影響を与えかねないと警鐘を鳴らす。

「やせすぎると月経不順になりますが、若いほど無月経が重症化しやすく、重症な無月経では女性ホルモンを分泌する卵巣の機能は50~70%程度しか元に戻らないのです」

女性ホルモンは血管、骨、皮膚などあらゆる臓器に作用する重要なもの。分泌されなくなれば、若くして「更年期の状態」で人生を過ごすことになりかねないという。1カ月に1キロを超えるような急激な減量はしないことがまず大切だ。

◇「食べること」ときちんと向き合う

そして、女性のスリム志向は次世代の命にもリスクを負わせかねない。70年代半ばから徐々に増え、現在、ほぼ10人に1人の割合で生まれている2500グラム未満の「低体重児」。増加の原因の一つが妊婦のやせだと福岡氏は指摘する。

「低体重児は成人後に糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病になるリスクの高いことが、欧州などの研究で分かってきました。胎児期の低栄養が病気の素因を作るとされています」

もちろん、妊娠中の喫煙や継続的なストレスなどさまざまな要因が考えられるし、やせているからといって必ず低体重児が生まれるとは限らない。しっかり栄養をとっていても低体重で生まれることもある。体重を増やそうと思ってもなかなか増えない人だっているだろう。

「妊娠時にやせすぎていないのが理想的ですが、妊娠中は十分な栄養をとってほしい。低体重で生まれても、良い生活習慣を早くから身につければリスクを下げられます。そこに気づいて育てていくこと、そして、社会全体が理解していくことが健康な社会を作る上で大切です」(福岡氏)

冒頭の鈴木氏は「食事」をこんなふうに表現する。

「食物を媒介に、食卓を囲む人たちが心の中に持っていることを出し合う場」

共働きや一人親の家庭など、朝晩食卓を囲むのが難しい事情もある。まずはできるところから「食べること」と向き合ってみてはどうだろうか。

(出典:毎日新聞)
 

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