2009年10月24日土曜日

男性会社員の2割が睡眠時無呼吸症候群 京大教授ら調査

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睡眠時無呼吸症候群は、男性会社員の2割とは驚きです。

肥満もですが飲酒も原因の一つにな、堅い物を食べない時代となって
あまり噛まないので顎が発達しないことも遠因でしょう。


私のライフワーク:人生3大不安の健康、経済、孤独を解消するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


知人が展開しているNPO法人睡眠時無呼吸症候群ネットワーク

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男性サラリーマンの5人に1人が治療が必要な睡眠時無呼吸症候群だったことが、京都大学の陳和夫教授(呼吸管理睡眠制御学)らの調査でわかった。中でもメタボリック症候群の人ほどより重症な睡眠時無呼吸症候群だった。25日、大阪市で開かれる日本睡眠学会で発表する。

睡眠時無呼吸症候群.jpg

研究チームは、関西の企業に勤める事務職の男性275人(平均年齢44歳)を対象に、体重や腹囲、血圧、睡眠時に呼吸がとまる回数などを調べた。その結果、58人が無呼吸、もしくは低呼吸が1時間あたり15回以上で、米学会の基準で治療が必要とされる睡眠時無呼吸症候群と判定された。このうち23人が、国の基準でメタボリック症候群に分類された。

メタボリック症候群の17%が、無呼吸と低呼吸が合わせて30回以上の重症患者で、メタボリック症候群でない人(3%)より、かなり高率だった。軽症と中等症の患者の割合は、メタボリック症候群とそうでない人で、大きな違いがなかった。

メタボリック症候群の人に重症患者が多いことについて、陳教授らは、内臓脂肪が腹部にたまることで呼吸が浅くなり、睡眠時無呼吸の症状を悪化させているのではないかとみている。

睡眠時無呼吸症候群の人は心筋梗塞(こうそく)などの心疾患や、脳梗塞などの脳血管障害を起こしやすいことが指摘されている。米国人男性の約1割が治療の必要な睡眠時無呼吸症候群との報告はあるが、国内患者の詳しい実態調査はあまりない。

陳教授は「想定以上の高率で、治療が必要な患者がいることがわかった。メタボリック症候群の人の中には、治療されないまま放置されている重症の患者が高率でいる可能性がある。脳梗塞や心筋梗塞を発症する危険性が高まり、適切な治療を受けるべきだ」と指摘している。

(出典:朝日新聞)




生活習慣病との自覚を 睡眠時無呼吸症候群

寝ている間に、呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」(SAS)は、肥満と密接な関係を持つ病気だ。さまざまな生活習慣病につながるだけでなく、脳梗塞(こうそく)、心筋梗塞のリスクも高まる。中年男性の四人に一人がかかっているともいわれ、睡眠の専門医たちは「生活習慣病の一つだと自覚して」と呼び掛けている。

睡眠時無呼吸症候群の中で最も多いのは、寝ている間に上気道がふさがり、呼吸が止まってしまう「閉塞(へいそく)性」。大きないびきや、昼間の強烈な眠気、集中力低下などが特徴だ。

日本高血圧学会が五年ぶりに改定した「治療ガイドライン2009」では、SASは高血圧の大きな要因の一つとして明記された。特に薬が効きにくい高血圧はSASを疑うことが治療の流れになってきた。

愛知医科大睡眠科の塩見利明教授は「国内の高血圧患者は約四千万人。患者の多さが分かります。ほかにも、糖尿病や心臓病の分野でもSASが問題になっているし、夜間の頻尿との関係も話題になっています」と話す。

気道がふさがり、空気が入ってこないと心臓の負担が高まり、血圧が上がる。また、息苦しくて熟睡できず、頻繁に眠りが浅くなったり、目が覚めてしまったりするため、睡眠不足と関係の深い糖尿病、脂質異常症などの原因にもなる。「肥満体形の妊婦さんの場合、SASによる低酸素状態が胎児に影響を及ぼす恐れも考えられるので、注意が必要です」と塩見教授。

医療機関で一泊の睡眠ポリグラフ検査を受け、七時間の睡眠中に無呼吸(十秒以上)が三十回以上、または一時間に五回以上あるとSASと診断される。一時間に五回以上、十五回未満が軽症。十五回以上、三十回未満が中等症、三十回以上が重症だ。中等症以上の人には、治療には、鼻マスクから空気を送り込むシーパップが保険適用されており、現在、約十五万人が使用している。レンタルのシーパップで無呼吸状態を防止しながら、医療機関で毎月、肥満改善などの指導を受けている。

最近は、SAS診断の際に耳鼻科と連携して、鼻の通気度を調べる医療機関も増えてきた。鼻腔(びくう)隔湾曲などで鼻呼吸に問題がある場合は、その治療をしないとシーパップの効果が上がりにくいからだ。保険外でシーパップを購入する人もいるが塩見教授は「医療の管理がないとゴールが不明確で、だらだらしがち」と、医療機関の受診を勧める。

筑波大睡眠医学講座の佐藤誠教授は「あごの小さい人は、少しの肥満でもSASになりやすい」と警告する。

日本人には、えらが張って四角ばった「縄文人顔」と、面長であごの細い「弥生人顔」があるが、弥生人顔はもともと気道が細いために、舌の奥やのどに脂肪がつくと、すぐにいびきをかくようになり、SASにつながりやすいという。佐藤教授が理事長を務める「新潟睡眠障害を考える会」(新潟市)が一九九九年から続けている調査(一万四千人規模)によれば、重症のSASは肥満の人に多いが、SASの人の38%は体重に問題がないか、やせ形の人だった。

佐藤教授が心配するのは、子どもの歯科矯正治療で歯を抜くケースがあること。「アメリカでは、将来のSASを防ぐために、子どものあごを広げる手術が広がっている。小さいあごのまま歯並びを治そうとするのは、将来のリスクを考えていない」と批判する。

(出典:毎日新聞)

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