2009年9月15日火曜日

生活習慣病予防:子供から 札幌の財団、スリランカで実践

いつもありがとうございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。
毎日毎日、多くの素的なことがあり、感謝しています。


なぜ札幌市の財団法人が地元ではなくスリランカで生活習慣病の
予防啓発をするのか理由がわかりませんが、子供を教育して大人に
伝えさせるのは一つのよい方法だと思います。

会社員時代の後輩は禁煙をすすめても知らん振りしていましたが、
中学生の自分の息子から言われて禁煙した例もありました。


日本人の健康状態が悪化の一途なのは、国の健康政策が失敗し続け、
私達の生活習慣が悪くなっているからで健康状態をよくするのは根拠のある
的を射た生活習慣を実践し続けるという簡単なことです。

国、マスコミ情報も含めて低質な情報、的外れな情報が氾濫
していますので、情報を見る目も養わないと健康増進は遠回りするか、
かえって悪化させるでしょう。

2003年5月に施行された健康増進法には国民の責務として
「健康の増進に努めなければならない」と書かれており、健康増進に
努めない人は法律違反になりますので、お互いに顔晴(がんば)りましょう。


私のライフワーク:人生3大不安の健康、経済、孤独を解消するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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マーガリン・精製油の恐怖

『21世紀の子供を守る食育勉強会』と題したボランティア勉強会

*******************************【以下転載】*******************************

◇授業で学び、親や地域を啓発 飲酒、喫煙、食生活に成果

がん、糖尿病などの生活習慣病はくらしを脅かす。いまや、万国共通の悩みなのかもしれない。では、子供にその予防の大切さを教えたら--。札幌市の財団法人札幌がんセミナーが、スリランカで世界に先駆けた手法で予防啓発に取り組んでいる。子供から親、地域へと自然に浸透していき、大人の喫煙率が下がるという成果も得られた。日本でもヒントになりそうだ。セミナーの小林博理事長(82)らとともに現地を訪れた。

スリランカ南部州のタンゴールにあるビジャヤ校(6~13年の638人)はココナツの木々に囲まれていた。生徒たちが活動の成果を報告していた。

「大人も前から喫煙がよくないと知っていた。でも、子供たちに言われる方がよかったんだと思う」。同校10年のB・F・ハセニニサンセラさん(15)が笑顔で話す。「父はヘビースモーカーだったけど数が減り、屋内で吸わなくなった」

同じ10年のR・B・ターカラ君(15)は「自分のことだけではなく、周りのことを考えるようになった。父のBMI(体格指数)は悪かったけど今は一番いい」と言う。

同国の感染症は減っているが、糖尿病などの生活習慣病やがん患者が増えている。このため、北大名誉教授で医師の小林理事長らが98年から大人向けに予防啓発をしてきた。

だが、目立った成果が出なかった。05年から対象を子供にし、4校をモデル校に指定した。

その特徴は生徒の主体性を大切にしている点だ。ワークショップを設け、生徒が考え、話し合うよう促した。

「たばこや酒はがんの要因」「食塩や砂糖の取りすぎは病気につながる」……。

生徒たちは本などで調べて、問題点と改善策を話し合った。

「インセンティブ・ファンド(奨励金)」もワークショップの潤滑油の役割を果たしている。月5000円を各校に渡し、健康増進のためにどう使うかを話し合ってもらった。掲示板、水飲み場の設置……。さまざまなアイデアが出て、環境整備が進んだ。

それをまとめたニュースレターは子供たちが自宅に持ち帰る。すると、自然に親や地域の大人たちに伝わっていった。子供が大人向けの「ヘルスキャンプ」を開き、寸劇などで喫煙や飲酒の悪影響を伝えたこともあった。

効果はてきめんで、札幌がんセミナーの調べでは、活動を始めて、4地域の大人の喫煙率は45~60%から28~35%と17~25ポイントも減った。保護者らから「飲酒量が減り家計が楽になった」「酒を飲んで暴れる人が減った」などの声も寄せられた。

カンバサワラ校(1~13年の275人)では食生活の変化が報告された。間食でカップめんやチョコレートより果物などを食べるようになったという。

P・S・ダハナヤカ校長は「私も紅茶を砂糖なしで飲むようになり、砂糖代がかからない」と言う。

「学校が面白くなった」という声も増え、登校率は4校とも3~15ポイント上昇し、08年で80~95%になった。素行に問題があった生徒の行動が改善したり、口数の少ない少年がみんなの前でスピーチしたり、思わぬ副産物があった、と各校は喜ぶ。

日本はもとより、同様の子供向けプログラムはない。小林理事長は、同国での実践例をモデルケースに世界に広げたいと言う。

「子供は親の言うことを聞かないことが多いが、親は子供の言うことに意外と素直に耳を傾ける。子供が中心になれば改革ができる」

--親が子供の言うことを聞くのは、子供を愛しているから?

ビジャヤ校で、子供たちに聞いたら、全員が一斉に笑顔で大きくうなずいた。

◇子供の能力活用 途上国支援に有効

「かつて公衆衛生活動は大人から子供に伝えるのが主流だった」。そう話すのは世界の公衆衛生に詳しい湯浅資之・順天堂大学医学部公衆衛生学教室准教授(ヘルスプロモーション)だ。最近は、教師らに教えてもらった子供が、親や地域に伝えるメリットが注目され、札幌がんセミナーの取り組みは「子供の活動が学校にとどまらず、地域に広がっている点がユニーク」と言う。そのうえで湯浅准教授は「子供の潜在能力を引き出し、コミュニティーの生活環境も改善するケースは、可能性を秘めた途上国への支援方法」と評価している。

◇スリランカ人の生活習慣病

世界保健機関(WHO)の統計(04年12月)によると、スリランカの主な死亡原因は、心筋梗塞(こうそく)などの心血管系疾患が3万4400人で第1位で、がん1万9100人、脳血管障害1万3300人と続く。結核やマラリアなどの感染症は9000人。発展途上国の死因は感染症が多いが、スリランカは生活習慣病の死亡者がより多く、日本などの先進国に近い。

(出典:毎日新聞)

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