2013年1月8日火曜日
鉄人レシピvs調理済み食品、ともにWHO勧告に準じていない
おはようございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家・染谷光亨です。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。
英国の研究では、鉄人レシピや調理済み食品も
WHO勧告の栄養ガイドラインには準じてなく、
食事は家庭で一からつくるという推奨が必要であると
まとめられています。
食べたもので細胞が入れ替わり心身をつくりますので、
たった1回の人生をどう生きるか自分の食事に関わっているほど
生きていく上で食べることは決定的に重要ですが、
食の外部化が著しく進み、
「おふくろの味」は「袋の味」から「遺産」
になっています。
そして、調理力と健康は強く相関していますので、
国民の健康状態が悪化の一途の歯止めはかからないと
危機感を強く感じます。
食育の重要性を訴えている服部栄養専門学校理事長・校長の
服部幸應さんは産経新聞の取材で以下のようにコメントしています。
・食育の重要性は27年前に気づいた。
・新入学生に1週間の食事日記を提出させたら悪さにビックリ。
・2年間で変えてやろうと、いろいろやって卒業時にまた調査したら
わずか6%しか改善していない。
・栄養士や調理師を目指す学生でこれなのに、試験は出来る
・3~8歳の間が特に重要で、厳しくしつけることが肝心。
子供の運命は常にその母が創る(ナポレオン)
8歳までの食暦と躾が人生を決めてしまうわけですね。
食生活は悪化し続け、心身の健康状態は悪化の一途であり、
2011年の人間ドックの異常なしはわずか7.8%です。
2011年国民健康・栄養調査結果の概要
2005年7月に食育基本法が施行され、時間と経費をかけていても
・主食がお菓子になり
・コメはパンにも抜かれて第3位になり
・野菜・果物の消費量は下がり続け、含有栄養素も激減し
・魚の消費量も減り続け
「食生活と身体の退化 先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響」
検査すると食事の栄養素は十分に含有されていない
1977年に発表され、世界の健康政策の原典と言われている
アメリカ上院栄養問題特別委員会報告書(通称マクガバンレポート)に
よれば世界最高の長寿食は、伝統的日本食であり、
ごはんとパンは同じ扱いができる主食ではありません。
食事改善のコツはパン→ごはん、ラーメン→そば、スパゲティ→うどん、
ケーキ→まんじゅう、ミルク→豆乳のように、カタカナ食品からひらがな食品に
することで、少しもむずかしくありません。
食・栄養を改善して必須栄養素の種類と量を理想に近づけて
抗酸化力を高めると体調は劇的によくなるので、喜ばれています。
私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。
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英国・ニューカッスル大学のSimon Howard氏らは、テレビで人気シェフが考案し提案する家庭料理レシピと、スーパーマーケットで売られている調理済み食品(レディーミール)について、エネルギー量や各栄養素の含有量などを調べ、WHOと英国食品基準庁(FSA)が推奨している栄養ガイドラインと照らし合わせ比較する横断研究を行った。テレビで紹介される家庭料理は、各種スタディの被験者も「料理の参考にしている」と回答し、次々とレシピ本がつくられ売れていることからも、多くの人の食生活に影響を与えていると思われる。しかし、その影響の程度は明らかとはなっていない。また、スーパーマーケットで売られている調理済み食品も、食事の選択肢として多くの人が利用するが、その定義は曖昧であり、包括的な栄養学的調査は行われていなかったという。BMJ誌2012年12月22日号(オンライン版2012年12月17日号)掲載「クリスマス特集」より。
人気シェフのレシピ100とスーパーの調理済み食品100を比較
研究は、英国食料品市場シェアの大部分を占める3つのスーパーマーケットの自社ブランド・調理済み食品100品目(2010年)と、著名シェフ4人による5冊のベストセラー料理本から主要レシピ100を選び行われた。
主要評価項目は、栄養成分がWHO勧告(慢性疾患を食事で予防することを目的とした内容)に準じているメニューの数、およびFSAが食品表示(フードラベル)に用いている「トラフィック・ライト」[食品の脂肪、飽和脂肪、糖質、塩分の含有量を“交通信号”の赤(高い)、黄(中程度)、緑(低い)で表示]で階層化した栄養成分の比率とした。
シェフのレシピのほうが不健康、エネルギー、蛋白質、脂肪、飽和脂肪酸が多い
シェフのレシピも調理済み食品も、WHO勧告にはまったく準じていなかった。それでも調理済み食品では、炭水化物由来のエネルギー量(18%対6%、p=0.01)、糖質(83%対81%、p=0.05)、食物繊維(56%対14%、p<0.01)について、推奨値により近かった。シェフのレシピは、塩分(36%対4%、p<0.01)について推奨値に近かったが、調味料に用いられている塩分は評価に含まれなかった。
FSAのフードラベルによる分類の結果は両者で大きく異なった。シェフのレシピでは、貼られたラベルのうち赤信号ラベルだった割合が47%を、調理済み食品では緑信号ラベルが42%を占めた。
全体的には、シェフのレシピは調理済み食品より、エネルギー量(2,530kJ対2,067kJ)、蛋白質《37.5g対27.9g》、脂肪(27.1g対17.2g)、飽和脂肪(9.2g対6.8g)が有意に多く(すべてp<0.01)、食物繊維は有意に少なかった(3.3g対6.5g、p<0.01)(比較はすべて1人前当たり量)。
英国では、「脂肪」「糖質」「塩分」が高い食品CMは、子ども向けテレビ番組中での放送が禁止されており、午後9時まですべてを禁止とすべきとの意見もあるという。著者は、シェフのレシピ本の大半には栄養成分表示がなされておらず、テレビで実演する場合もすべて表示をするというような規制が必要なのではないかと提案。また、「医師が患者に食生活改善の指示をする場合は注意が必要である。きめ細かな栄養面のアドバイスでは、レディミールではなく食事は一からつくるという推奨が必要である」とまとめている。
(出典:ケアネット)
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