2013年2月25日月曜日

DHAとARA 乳児の脳発達に重要な役割


おはようございます。

ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家・染谷光亨です。

毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。





赤ちゃんにとって世界最高・唯一の完全食は母乳です。



免疫力が高く、あごの発達を促し、スキンシップを通じた愛情など

メリットばかりなので2007年に母乳のススメ・ガイドが作成されました。





完全母乳率は1960年に1か月児の7割を超えていましたが、

粉ミルクが普及して約20年前からは4割台に低迷しています。



世界保健機関(WHO)が1989年に出した母乳育児を進めるための

指針に従って、母親を指導する全国43の病院・医院では、

1か月児の完全母乳率は70~95%の高い率になっているそうです。



何らかの事情で母乳育児がむずかしい場合は粉ミルクを厳選して

いただきたいと思います。





記事から抜粋



> 日本の母親の母乳に含まれるDHAの量は、

米国や英国などに比べて5倍近くも多い。

DHAの多い魚を食べることが多いからだ。

しかし、最近はどの世代でも魚不足の傾向がみられる。



> こうした複数の研究結果を受け、食品規格などを決める

国際機関「コーデックス委員会」は「粉ミルクにもDHAとともに

加えるのが望ましい」との見解を示した。



> 現在、世界の約60カ国で乳児用粉ミルクにDHAとアラキドン酸を

ARAを添加する動きが広がっており、日本でもいくつかのメーカーで

添加されている。





腸管が完成するまでは母乳・粉ミルク以外を与えないことも大切と

いわれていて1年、できれば2年は母乳・粉ミルクを与えたいそうです。

厚生労働省も離乳時期を遅くするように指導し始めたようで、

早過ぎる離乳時期は大人のわがままで、赤ちゃんは大迷惑です。





ヒトは食物から造られる以外の何者でもない(医聖・医学の祖 ヒポクラテス)





私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。

私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。





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****************************【以下転載】****************************



◇世界中で粉ミルクへの添加進む



乳児期の脳の発達に、脂質のアラキドン酸(ARA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が重要なかかわりをもっていることが分かってきた。どちらも母乳に含まれているが、粉ミルクで子育てするお母さんは、ミルクを選ぶ時にこうした脂質が配合されているかを確かめることも大事だ。乳児の脳の発達と脂質の関係について、清水俊明・順天堂大学医学部教授(小児栄養消化器病学)に聞いた。



乳児の脳の発達は、胎児として母親のおなかの中にいるころから始まる。生まれた後も、脳の神経細胞は急激に増え、複雑な神経回路が出来上がっていく。清水教授によると、脳の重量は1歳で大人の約7割、3歳になると約9割に達するという。



脳の形成には糖質やたんぱく質、各種ビタミンや鉄などさまざまな栄養素が必要だが、脂質も重要だ。脳は水分を除くと、約6割が脂質でできているからだ。そして、脂質のうち約17%を占めるといわれるDHAと、約12%を占めるとされるアラキドン酸は、特に重要なことが分かった。DHAとアラキドン酸は、神経細胞膜の重要な構成成分なのだ。



まず注目を集めたのはDHAだった。1980年代以降、DHAが不足すると記憶力や学習能力が低下することが動物実験で分かり、以来DHAは、妊娠中や授乳期の母親と乳児にとって大切な栄養素として、世界的に認められるようになった。今では粉ミルクにも添加されるようになっている。



DHAは、大豆油など植物油に多いリノール酸と同じ不飽和脂肪酸の一種。体内では十分に合成できず、食品から摂取しなければならない必須脂肪酸だ。サンマ、イワシ、マグロ、サケなど魚に多く含まれる脂として知られる。



日本の母親の母乳に含まれるDHAの量は、米国や英国などに比べて5倍近くも多い。DHAの多い魚を食べることが多いからだ。しかし、最近はどの世代でも魚不足の傾向がみられる。



厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」の目安作りに参加した清水教授は「妊娠中と授乳期は、DHAが不足しないよう、魚をしっかりと食べた方が良い」と話す。ただ「DHAをたくさん摂取したら頭が良くなる」という言い方は正しくないので、そこは注意したい。



◇基準作りが課題



DHAに続き、脳の発達に必要な脂質として注目されているのがアラキドン酸だ。DHAと同じく不飽和脂肪酸の一種。脳の神経細胞膜の重要な構成成分で、母乳にも含まれる。



アラキドン酸の新しい機能が分かってきたのは、主に2000年以降のことだ。米国で00年に行われた研究によると、DHAとアラキドン酸を添加した粉ミルクを飲んだ乳幼児は、無添加の粉ミルクを飲んだ乳幼児に比べ、記憶や言語能力など精神発達能力のスコア(点数)が平均して高いことが分かった。



また、大隅典子・東北大学大学院教授らのラットを使った研究によって、記憶や学習にかかわる「海馬(かいば)」といわれる脳の組織にある神経細胞の増殖に、アラキドン酸が重要な役割を果たすことも分かった。アラキドン酸がどのようなメカニズムで神経細胞の増殖や新生にかかわるかは分かっていないが、アラキドン酸の摂取が、神経細胞の分裂を促す遺伝子のスイッチをオンにするのではないかとみられている。



こうした複数の研究結果を受け、食品規格などを決める国際機関「コーデックス委員会」は「粉ミルクにもDHAとともに加えるのが望ましい」との見解を示した。現在、世界の約60カ国で乳児用粉ミルクにDHAとアラキドン酸を添加する動きが広がっており、日本でもいくつかのメーカーで添加されている。



DHAの場合と異なり、日本の母親の母乳に含まれるアラキドン酸の量は、他国とほぼ同じレベルだ。母乳を飲んでいれば心配ないが、粉ミルクで育てる場合は不足する可能性がある。清水教授は「母乳を飲んでいれば大丈夫だが、もし粉ミルクを選ぶなら、母乳の濃度と同程度にDHAやアラキドン酸が添加されたものの方が良い」と指摘。あまり神経質になる必要はないが、選択の目安になるとの考えを示している。



乳幼児や妊婦が1日あたり、どれくらいの量のDHAやアラキドン酸を摂取すればよいかの摂取基準はまだ定まっていない。基準作りが今後の課題となりそうだ。



◇認知症予防との関連も



アラキドン酸は肉や魚、卵などに含まれるため、大人が摂取不足になることはまずない。最近では動脈硬化や認知症の予防との関連なども研究されている。一方、取り過ぎによるアレルギー疾患との関連を指摘する研究報告もあり、過剰摂取には気をつけたい。



(出典:毎日新聞)

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