2009年6月18日木曜日

父の日に「パパの個人史」贈ろう 聞き書きのコツ 塩野米松さんに聞く

いつもありがとうございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。
毎日毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


これはすばらしいアイディアだと思います。
私はもう父も亡くなり、子供もいませんのでどちらの役もできませんが、
できる人はお試しされてはいかがでしょうか。


私のライフワーク:人生3大不安の健康、経済、孤独を解消するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。

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21日は父の日。普段は忙しくて子どもと話す時間のないお父さんに、今年は「子どもが聞いて書くパパの個人史」を贈るというのはいかが? 聞き書きの名手、作家の塩野米松さん(62)にコツを聞いた。

「『聞き書き』はボールの代わりに言葉を投げ合うキャッチボール。父親には子どもと話す機会となり、子どもには親の生き方に関心を持つきっかけになる」。塩野さんは、職人などに聞き書きした作品を多く手がける。高校生が林業関係者に取材して文章をまとめる「森の“聞き書き甲子園”」(林野庁などが主催)の特別講師も務める。

聞き書きして作品にするには準備が大切。ノートと鉛筆、録音機を用意しよう。これは、わが子が相手だとつい自慢話や「お説教」に走りがちな父親を“制御”する小道具にもなる。「脱線させないためには『僕を記者か作家だと思って、聞かれたことに答えてね』と最初に宣言するといいね」

下調べに年表づくりを一緒にやれば、それだけでもすてきな贈り物になる。いつどこで生まれたのか、名前の由来、育った街、通った学校、就職先…。「よく知った相手のような気がしているけれど、実は知らないことだらけだったことに気付くよ」

「パパ年表」が完成したら、それを基にいろいろ聞く。「質問はなるべく具体的に」。当時好きだったアニメ番組や映画、人気のスポーツ選手や歌手。担任の先生の名前、打ち込んだ部活。成功談、失敗談。「答えるうち父親もいろいろ思い出すし、子どもが今どんなことに興味を持っているのかも分かる。この会話だけでも最高のプレゼント」

答えてもらったら話の中から次の質問を考える。「具体的で面白い話を引き出すには『僕ならこうだけど』と自分のことを語ったり、アルバムや成績表を用意しておいてもらうのも手」

最後に、インタビューをもとに文章にする。あいまいな点を再取材し、文章を整えたら完成だ。「聞き手が何をどう聞くかによって相手の答えは変わる。完成した作品は、話し手だけでなく聞き手の人生も映し出す」

聞き書きで得られる贈り物は完成した個人史だけではない。塩野さんは「家族への聞き書きのポイントは、作業を通して互いの違いをわかり合うこと」と指摘、「家族という一つの基盤にいると、つい価値観は同じと思いがち。でもこれを機に世代による違いが分かれば、その後の生活で『これは分からなくても仕方ないな』と互いに相手を思いやることができる」と話す。

◆聞き書きのポイント

<準 備>ノート、鉛筆、録音機を用意。アルバムや成績表なども

<下調べ>「パパ年表」を一緒に作る

<聞 く>質問は具体的に。聞いた答えから次の質問も考える

<書 く>不明な部分は再取材で確認、文章を書き整える

<生かす>知った互いの「違い」を踏まえ相手を思いやる

(出典:東京新聞)

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