日本にも「予防医学」が必要
おはようございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家・染谷光亨です。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。
記事の南和友先生の講演会には抽選が外れて
行けませんでしたが、過去にお聴きしたことがあります。
南先生は世界的な心臓外科医で、2000年4月に
小渕前総理の緊急手術のためにドイツから来日して
東京順天堂大学病院に行かれましたが、
手術は出来ませんでした。
日本だけにおられる医師と違って著書にもサプリメントの
活用について書かれており、私が厳選した愛用品と同じでした。
国民皆保険制度導入から52年、
健康増進政策開始から43年経過して国民の健康状態は
悪くなる一方という厳しい残念な現実があり、
11年の人間ドックの「A(異常なし)」+「B(軽度異常現在心配なし)」が
わずか7.8%という悲惨・絶望的な状態
であり、
国や地域、医療などに期待しても期待外れが続くと気づき、
欧米のように自分の健康は自分で守る意識が重要です。
過去の日本の健康増進政策を整理すると、
◆1970年
保健栄養学級の開催
◆1978年
第一次国民健康づくり政策
成人病予防のための1次予防の推進
健康診査の充実
◆1988年
第二次国民健康づくり政策
アクティブ80ヘルスプラン
運動習慣の普及に重点を置いた健康増進事業の推進
◆2000年
第三次国民健康づくり政策
21世紀における国民健康づくり運動 健康日本21
一次予防の重視と健康寿命の延伸、生活の質の向上
・2003年5月
健康増進法施行
・2008年4月
特定健康診査・特定保健指導
・2011年4月
スマートライフプロジェクト
健康寿命をのばそう
◆ 2013年
第四次国民健康づくり政策
第2次 健康日本21
健康寿命延伸・健康格差の縮小
同じようなプロジェクトを推進した日米の40年で、
・心筋梗塞
米国は35%減少
日本は1.6倍
・ガン
米国は1994年から減少
日本は3倍
と結果に大差があります。
日本女性の平均寿命は世界一でしたが、
2011年に香港に抜かれて27年ぶりに2位に転落し、
男性は4位から8位に転落しています。
この発表時には、以下のコメントがありました。
・厚生労働省
「三大死因の死亡率は改善しており、
平均寿命の延びが頭打ちになったと判断するのは早い。」
・国立長寿医療研究センター
「日本の健康政策に問題はない。」
このような強弁をする問題意識のなさが大きな問題なわけです。
平均寿命の出し方は各国それぞれで統一性はなく、
日本は高く出るような出し方をしているようです。
ポール・ゼイン・ピルツァー氏は、これまで数々の予言を
見事に的中させてきた世界で最も著名な天才経済学者です。
彼は、著書「健康ビジネスで成功を手にする方法」にて
以下のように鋭く指摘しています。
●医療産業と健康増進産業は別産業
☆医療(疾病)産業:一般的なカゼから悪性腫瘍まで、病人に対し、
「受身的」に提供される製品・サービスで、病気治癒ではなく、
高利益の症状対処に専念。
☆ウェルネス(健康増進)産業:健康な人(病気でない人)が、
より健康、老化遅延、病気予防するために、
「積極的」に提供される製品・サービス。
▼病気を生み続ける医療業界
・医療業界は、食品会社よりはるかに悪質
・医者は製薬会社の標的
・病気の原因や治癒ではなく、高利益の症状対処に専念
・製薬会社は悲惨な食事ででる症状に効果のある危険な薬を飲ませる
▼メディアは情報不足で無力
・しかも主たる広告主は食品・医療産業
・政府も同様に情報不足で無力
的を射たよい健康政策を展開してもらいたいのに、
残念ながら真剣度が足りないので難しいと感じさせますが、
健康増進は簡単なので、お互いに顔晴(がんば)りましょう。
私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。
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****************************【以下転載】****************************
ドイツで30年の心臓手術執刀経験を持つ北関東循環器病院(群馬県渋川市)の南和友・院長が2月、読売新聞東京本社で「病気に負けないカラダの作り方」をテーマに講演しました。南院長は、病気の予防法について解説したほか、ドイツのホームドクター制度の概要を説明し、日本の医療界の問題点を指摘しました。参加したヨミドクターの有料会員からの質問にも、丁寧に答えました。講演の内容を紹介します。
私は1976年から2005年まで30年、ドイツで医療をやっていました。日本の医療、日本の社会に興味を持ち、新聞に記事を出したり、本を出したりしていましたが、偶然、2005年に日本大学の方から教授をせよと呼ばれて帰ってきました。日本の医療には、良さもあるが、外にいると悪いところが目につきます。そういうお話をしていきたいと思います。
病気でなければ健康と思っている人がたくさんいると思いますが、実際にはそうではありません。あの人、健康診断でなにも問題ないと言っていたのに、脳梗塞、心筋梗塞でコロッと亡くなってしまう、というのはよく聞く話です。健康と思っている人でも病気が潜んでいる可能性があるのです。
医療費の財政危機を「予防」するには
病気は罹(かか)ってから治すのではなく、予防するものです。日本では「ないがいしろ」にされがちな視点ですね。
病気を予防したら医者はお金になりません。病気になって、薬を出したり、注射したりして病院は成り立っています。しかし、病気を予防すれば、治療の時間はかからないし、お金もかからない。そうすれば医療費もセーブできるのでないでしょうか。
医療費が高騰しているのを、皆さんもご存じと思います。読売新聞でも毎週のように取り上げていますが、いつまで健康保険医療制度を維持できるのか、私は危機感を持って話しています。
日本では、保険でカバーされるのだから、CTとか、MRIとか、費用のかかる検査を普通にやってしまいます。健康保険のお金とは、どんなお金ですか。保険料もありますが、公費からも出ているわけです。みんなが払っている税金なのです。
だからこそ、病気になる前に防ぐ、予防医学の考え方が必要なのです。
日本にも、かつては「療養」という言葉があり、体をこわしたら熱海へ行く、草津へ行くなどしていたのですが、やめてしまいました。今は病気になったら健康保険で病院にいくことになっています。由々しき問題です。
ドイツの事例
私のいたドイツでは予防医学にお金をかけています。例えば、会社で働いている方がホームドクターに行って、体が疲れやすい、風邪をひきやすいなどと訴えます。でも、検査してみたら何ともない。日本ならこれで終わりですね。
ドイツなら、「2週間ほど休養してください」などといわれます。健康保険から保養の費用がでるのです。
保養施設に行って、2週間ぐらいマッサージ受けたりして過ごします。海辺に行くのもいいでしょう。内陸にも、ぜんそくの人にいい設備が整った施設があります。保養施設などへ行って病気になるのを防ぐのを保険制度上でやっています。そういうことも大事と思うのです。
北関東循環器病院院長 南和友(みなみ・かずとも)さん
1946年、大阪府和泉市生まれ。1974年、京都府立医科大学卒業。1976年、ドイツ国費留学生としてデュッセルドルフ大学病院に留学、胸部・心臓・血管外科専門医となる。1984年、ドイツ・バードユーンハウンゼン市にある州立糖尿・心臓病センター主任外科医。2005年、ドイツ・ボッフム大学永代教授。同年、帰国して日本大学医学部教授。2010年、北関東循環器病院長。
(出典:読売新聞)
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