2011年10月31日月曜日

妊娠の4週間前からの葉酸摂取で言語発達遅延リスクが半減

いつもありがとうございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


健康セミナーのご案内
11月12日(土)午後、葛飾区亀有で健康セミナーの講師を担当
させていただきます。
講師枠として10名いただきましたのでご案内いたします。
会場が亀有中学校講堂ですのでセキュリティの関係で事前にご氏名の
登録が必要で登録がないと校内には入れませんので参加をご希望される
方は以下のメールアドレスにご氏名、お住まいの地域、連絡先をメール
してください。
メールアドレス hki00191@nifty.com
お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。


◆震災関連
支援の恩報いる時 トルコとタイへ「今度は東北から」


葉酸の重要性についてはこのブログを書き始めた
2003年からくわしく書いています。
興味のある方はぜひお読みください。

世界は妊娠にとって葉酸の重要性は90年代前半に対策が始まり、
98年にアメリカが穀類への添加をしてから今では40ヶ国以上が同様に
穀類に添加しているそうで、新たな効能が発表されました。

葉酸摂取の国際比較.jpg

10年近く遅れた2000年12月28日厚生省は妊娠を計画している女性には、
妊娠の1ヶ月前から妊娠3ヶ月までの期間、葉酸をサプリメントで補給するよう呼びかけ、
母子手帳にも記載されました。

しかし、告知は進まず二分脊椎症は増え続けていました。

葉酸の重要性.jpg

神経管欠損発症.jpg

◆「二分脊椎症」の発症率が5年連続で増加
 二分脊椎症などの神経菅閉鎖障害はビタミンの1種、葉酸の摂取で発症リスクを減らせる。
 国は啓発に向けた新たな対応策を迫られそうだ。
 (出典:日本経済新聞 04年7月20日)

知識ある女子高生3%だけ・葉酸で先天異常リスク減少
 (出典:NIKKEI NET 04年8月1日)

妊婦の9割超、「葉酸」不足・先天異常招く恐れも
 (出典:日本経済新聞 06年4月)

「葉酸」妊婦の摂取進まず 先天障害リスク低下させる効果
 (出典:読売新聞 07年8月14日)


何でも適量がありますが、急に葉酸取りすぎを警告しています。


葉酸の1日当たりの栄養所要量(15歳以上)は200μgですが、
世界的には400μgと設定している国がほとんどで、
日本は少な過ぎると指摘されていても変えていないのが現状です。
抗加齢実践家の私は、15年以上前から総合ビタミン・ミネラル剤で
葉酸は1日600μg摂っていて体調も絶好調です。


私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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****************************【以下転載】****************************

出生児の3歳時点での評価、ノルウェーでの前向き観察研究

妊娠の4週間前から妊娠8週までの葉酸サプリメント摂取によって、出生児の3歳時点の重度言語発達遅延のリスクが半減することが、ノルウェー公衆衛生研究所のChristine Roth氏らが行った前向き観察研究で分かった。論文は、JAMA誌2011年10月12日号に掲載された。

妊娠前後の葉酸摂取は神経管欠損症リスクを低減することが知られている。加えて、神経発達にも利益をもたらす可能性があるが、出生児の発達への影響を調べた研究はこれまでなかった。

ノルウェーは米国と異なり、葉酸強化食品が市販されていないため、母親の葉酸サプリメントの摂取の有無を調べれば胎児の曝露状況が判断できる。著者らは、妊婦の葉酸サプリの使用と、生まれた子どもが3歳になった時点の重度の言語発達遅延の関係を調べる前向き観察研究MoBaを実施した。

1999年から妊婦の登録を開始。08年より前に出生し、10年6月16日までに生後3年時の調査に回答した母親とその子を分析対象とした。

母親には、妊娠17週の時点で、妊娠の4週間前の時点からの葉酸と他のサプリメントの使用の有無を4週間単位で尋ねた。妊娠4週間前から妊娠8週までの期間に葉酸使用があった妊婦の子どもを曝露群とした。

主要アウトカム評価指標は、3歳時点の小児の言語能力とし、6ポイントのordinal language grammer scale(「1語も発せず」から「文法的に正しい完全な文章を作れる」まで)を用いた評価を母親に依頼した。表出言語が最低レベル(発するのは1語のみ、または、不鮮明な発声のみ)のケースを「重度言語発達遅延」とし、2~3語からなる不完全な表現しかできない小児を「中等度言語発達遅延」に分類し、それ以上の言語能力を持つ小児は「言語発達正常」とした。

2次エンドポイントは、粗大運動(歩くなどの全身運動)能力の発達の遅れに設定。こちらも質問票を用いて母親に評価を依頼した。葉酸曝露が重度言語発達遅延との間に有意な関係を示す一方で、運動能力の発達とは無関係であれば、言語発達と葉酸曝露の関係に特異性があると考えられるからだ。

交絡因子として、母親の学歴、妊娠前の母親のBMI、経産回数、配偶者の有無で調整し、ロジスティック回帰モデルを用いてオッズ比を求めた。

3歳時点で母親から質問票に対する回答が得られたのは4万4220人(登録者の61%)の小児。以下のいずれかの条件を満たす小児は除外した:多胎、妊娠32週より前に出生、出生体重が2500g未満、聴覚障害あり、染色体異常や他の重症疾患で一言も話せない、など。

情報がそろっていた3万8954人(男児が1万9956人、女児が1万8998人)の小児のうち、204人(0.5%、男児が159人、女児は45人)が重度言語発達遅延に分類された。

サプリメントへの曝露パターンに基づいて小児を4群に分けた。それらのうち、妊娠の4週間前から8週までの間にあらゆるサプリメントの曝露がなかった小児9052人(24.0%)を参照群とした。うち81人(0.9%)が重度言語発達遅延だった。

葉酸以外のサプリメントの曝露があった小児は2480人(6.6%)で、重度言語発達遅延は22人(0.9%)、調整オッズ比は1.04(95%信頼区間0.62-1.74)で、有意差は見られなかった。

葉酸サプリメントのみに曝露した小児は7127人(18.9%)で、重度言語発達障害は28人(0.4%)。調整オッズ比は0.55(0.35-0.86)と、有意な低下が見られた。

葉酸と他のサプリメントに曝露した小児は1万9005人(50.5%)で、重度言語発達障害は73人(0.4%)、調整オッズ比は0.55(0.39-0.78)と、やはり有意差がみられた。

男児と女児を分けて分析しても、同様のオッズ比が得られた。

予備的な解析として、母親の葉酸摂取開始時期に応じて、妊娠前4週間、妊娠0週から4週まで、5週から8週まで、9週から12週まで、13週から17週まで、の5群に分け、葉酸曝露と重度言語発達遅延との関係を評価した。葉酸曝露がなかった小児に比べ、未調整オッズ比が有意なリスク低下を示したのは、妊娠8週までに葉酸摂取を開始した群だった。調整オッズ比も有意になったのは、妊娠の4週間前に摂取を開始した群のみだった(オッズ比0.48、0.31-0.74)。

中等度言語発達遅延と葉酸曝露の関係についても評価した。中等度言語発達遅延と判定されたのは1290人(3.3%、男児が945人、女児が349人)で、サプリメント曝露なし群と比較した調整オッズ比は、葉酸以外のサプリに曝露したグループが1.04(0.83-1.30)、葉酸のみ曝露は0.82(0.69-0.97)、葉酸とその他のサプリに曝露は0.79(0.68-0.90)。やはり葉酸曝露は有意なリスク低減をもたらしていた。

3歳の時点で臨床的に意義がある粗大運動能力発達遅延と判定された小児は932人(2.5%)いた。うち196人がサプリメントへの曝露なし、65人が葉酸以外のサプリメントに曝露、163人は葉酸サプリメントのみに曝露、508人は葉酸とその他のサプリメントに曝露していた。サプリ曝露なし群に対する調整オッズ比はそれぞれ、1.17(0.89-1.53)、1.00(0.82-1.22)、1.08(0.91-1.27)となり、曝露と運動能力との間に有意な関係は認められなかった。

今回の研究により、妊娠初期の葉酸サプリメント摂取が、出生児の3歳時点の重度言語発達障害のリスクを低減することが初めて示された。

(出典:m3.com)

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