2011年1月12日水曜日

果物が甘くなったってホントなの 味覚に合わせ新品種

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果物は甘くなっていますね。

果物を甘くするために酸味を減らす品種改良をするので、
甘い果物は酸っぱいビタミンC含有量は激減します。


日本食品標準成分表によれば、みかん100gの含有ビタミンC
1954年:2,000mg この頃のみかんは酸っぱかった
1982年:   65mg
2000年:   35mg

実に見事に思い切りビタミンCが激減しています。
他の栄養素は調べていませんが傾向は減っていそうです。

野菜の栄養価激減

有機野菜の栄養価同じ.jpg

そして、お菓子ばかり食べるおかしな国になっています。

果物消費量

菓子と米消費額推移.jpg

国民栄養調査.jpg

ビタミンB1血中濃度.jpg

ドンドン不健康になるものを求める味覚の変化に驚きを隠せません。


私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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****************************【以下転載】****************************

「お正月におばあちゃんの家に新年の挨拶に行ったら、デコポンより甘いミカンのような果物がおやつに出たよ」。事務所に来た小学生、国本玄輝の話に探偵の深津明日香が興味を示した。「果物が甘くなっているのかな。調べてみましょう」

まず実態を調べようと、2人は都内のスーパー5店を巡った。どのスーパーでも、入り口の正面にはデコポン、ミカン、リンゴ、イチゴといった定番がずらり。その周りには「紅まどんな」「はれひめ」など見慣れないかんきつ類が並ぶ。「僕が食べたのはこれだよ」と玄輝。「昔からのハッサクや甘夏はどこにいったのかしら」と明日香には疑問がわいた。

そこに食品スーパー、クイーンズ伊勢丹(東京・新宿)で全店の果物の仕入れなどをする大内田道治さん(47)が声をかけてくれた。「甘い新品種が次々と登場し、果実売り場が様変わりしているのですよ」

「デコポン級」続々

甘さの程度は果実の中に含まれる糖分の量(糖度)で示し、かんきつ類では12度以上で甘みを強く感じる。デコポンは13度以上しか市場に出荷しないことで一躍有名になった。最近の品種改良でデコポンに匹敵するような品種が相次いで生まれている。先ほど2人がみた「紅まどんな」もそんな新品種の一つだった。

「果物全般に甘くなっています」と大内田さん。イチゴは約20年前に8度前後が主流だったが、最近の売れ筋は11~12度。この水準になると練乳や砂糖をかけなくても甘みが直に感じられる。リンゴやブドウ、桃なども同じ傾向という。「昔なら高級フルーツ店でしか味わえなかったような、甘みたっぷりの果物もスーパーで扱っています」

「なぜ甘くなったの」。玄輝の質問に果物の生産者団体、日本園芸農業協同組合連合会の松本務さん(52)が説明してくれた。「糖度計の導入で生産技術がレベルアップしたのです」

糖度計があれば収穫した果物の甘みが歴然。甘みがあるほど評価され、高級品のミカンは普通のミカンの2倍以上の値が付く時もある。農家は競うように生産技術を磨くようになった。

切らずに全量検査

「でも酸っぱいミカンも中にはあるんじゃないですか」。明日香の質問に「収穫したミカンのほぼ全量の糖度を調べていますから大丈夫」と糖度計を作る三井金属の千葉常則さん(48)が答えてくれた。「光センサーで果物をつぶさずに検査できるので、酸っぱいミカンは混じりません」

以前は果汁を搾って糖度を測った。全部は検査できなかった。それが今では近赤外線を当てて全ての果物を切らずに糖度を調べられる。酸味が強いミカンは加工用に回すため、消費者は「はずれ」を心配せずに買えるようになった。光センサーの糖度計は全国で約2000台が稼働中。10年前の10倍でミカンの選果場にはほぼ行き渡ったという。

生産者が甘さにこだわるのは消費者の目が厳しくなっていることが背景にある。スーパーのイトーヨーカ堂の果物仕入れ担当の加藤久佳さん(50)は「甘くない果物は二度と買ってもらえません。仕入れ時に糖度を重視します」と明かす。

ミカン産地の長崎県は糖度を高める工夫で成果を上げていた。JA全農ながさきの明持正晃さんは「マルチシートと呼ばれるビニールシートで果樹園の土を覆うところが増えています」と話す。ミカンに余分な水を与えないと糖度が1~2度上がる。今では県内の半分近くがこの方法で栽培。導入に熱心な地域では12度を上回る甘いミカンの収穫比率が約9割に達し、通常のミカン畑の2倍という。

野菜でも競争

「でも消費者はそれほど甘さに敏感かしら」。明日香の突っ込みに、「日本人の味覚が変わってきているのですよ」との声。食品分析が専門の「味香り戦略研究所」(横浜市)の菅慎太郎さん(33)だった。「酸味を敬遠し、甘みを求める人が増えています」。いったん甘さの競争が始まると、消費者の舌が慣れてしまい、売る方もレベルを落とせなくなっているのだ。

「この調子だとますます甘い果物が出てきそうね」。2人が話していると、「甘いのが人気なのは果物だけではありませんよ」と、電通総研で食生活の変化を研究する大屋洋子さん(41)が声をかけてきた。「野菜でも糖度を競っています」

トマトではフルーツトマトと呼ばれるゴルフボール大の新顔が登場。糖度は通常の倍以上と甘く、瞬く間にスーパーの売り場に行き渡った。トマトの生産額は野菜で首位に躍り出た。トウモロコシも生で食べられる新品種が開発され、ネット通販でのお取り寄せでブームとなった。

「果物や野菜の甘さは加工食品と違い、自然で健康的なイメージがあります」と大屋さん。ダイエット中でも手にする人がいるのはそのためだという。

「これからは果物や野菜の糖度を確かめて買うことにするわ」。事務所に戻りこうつぶやいた明日香に玄輝がひと言。「体重にも注意してね」

<ケイザイのりくつ>

新興国など世界での需要増加

農林水産省によると国内の果物の市場規模は2009年に6751億円と、10年前に比べ15%減った。お菓子やケーキなどと競合し果実需要が盛り上がらない。

一方、世界の需要は確実に増えている。国連食糧農業機関によるとオレンジは08年に前年より5%増えた。アジアでの需要増が目立ち、成長著しい新興国の食生活の変化を映している。

国内の生産者も海外に活路を求め始めた。日本の農産物輸出額は09年に2217億円。5年前より34%増えた。農水省も味覚など品質の高さが海外でも十分にアピールできるとみている。

(出典:日経プラスワン)

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