2008年10月24日金曜日

妊婦の脳血管障害184人、10人が死亡 06年

いつもありがとうございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家てるです。


今日の1通目
医療・介護費用2025年に90兆円超 追加費用の税負担分は消費税で4%


昨日書いた東京での妊婦たらい回し死亡事故はめずらしい
ことではなかったのですね。

周産期の脳血管障害を産科だけで対応しているようなので驚きました。
この調査結果をしっかり活かしていただきたいと思います。


関連ブログ 新しい順
脳出血に「対応できぬ」と7病院が拒否し、妊婦が死亡
新生児救急「ミルク一人飲み」常態化 人手不足のあおり
崩壊すすむ医療現場、厚労省がスタンス転換 中長期ビジョン
医学部定員削減の閣議決定見直し 厚労相が表明
精神科医、総合病院離れ 病床2割減、閉鎖も相次ぐ
公立93病院で入院休止、経営悪化や医師不足など理由 読売調査
医療崩壊を食い止める!超党派議員連盟発足
医療崩壊 救命センター14%窮地、医師が不足
地域医療が抱える今の問題、医療費抑制で崩壊の危機
大学病院も産科医不足 研究・がん治療瀬戸際 朝日新聞調査
手術待ち「延びた」3割 医師不足鮮明に 毎日新聞調査
勤務医不足深刻、5年で430病院が救急指定返上 讀賣新聞調査
お産の現場、パンク寸前 医師不足に「過失」起訴も影響
救急医療:医師不足の2次病院、腹痛に胃薬 死産
報酬改定で病院1割経営難 看護師不足にも拍車
崖っぷちの小児医療(1)激務の裏に勤務医不足 父の自殺から7年…研修医に
2010年の看護職員、なお1万5900人不足
二つの「医師の偏在」が生み出した小児科医不足
全国病院の25%で「医師不足」
小児救急整備、まだ4割 理由は「小児科医不足」

**************************************************************

お産に関連して脳血管障害を起こした妊産婦が06年に少なくとも184人いて、このうち10人が死亡したことが、厚生労働省研究班(主任研究者=池田智明・国立循環器病センター周産期科部長)の初の全国調査でわかった。脳出血では診断までに3時間を超えると死亡率が上昇。産科だけではこうした患者を救えず、脳神経外科との連携が課題として浮かび上がった。

奈良県で06年8月に妊婦が19病院に搬送を断られ、脳出血で死亡したため、研究班は、全国1107カ所の病院で06年1~12月、妊娠中か産後1年以内に脳血管障害を起こしたケースを調べた。

184人の内訳は脳出血39人、くも膜下出血18人、脳梗塞(こうそく)25人など。妊娠中のけいれん、高血圧で嘔吐(おうと)や意識障害が起きる高血圧性脳症は82人いた。死亡の10人のうち7人は脳出血だった。

脳出血の39人がコンピューター断層撮影(CT)による検査を受けて診断が出るまでの時間をみると、3時間以内に診断を受けた人で死亡したのは8%なのに対し、3時間以上では36%に達した。ただ、重い後遺症が残った人は3時間以内では7割にのぼり、3~24時間がかかった場合の5割よりも高かった。研究班は「診断までの時間が短ければ予後が保たれるわけでもない」とみている。

脳出血の26%に妊娠高血圧症候群が認められた。妊娠高血圧症候群の妊婦で、頭痛やけいれん、意識障害などの症状が出たら、脳血管障害を疑って搬送するなどの対処も求められるという。

脳血管障害が起きる妊産婦は1万人に1人程度。妊娠中は胎児に血液をめぐらすために血液量が増えるなどして血管への負担が大きくなり、普通の人よりリスクが高まるとされる。

池田さんは「妊産婦にはすべて産科で対応するという認識を改めなければいけない」と指摘。「総合周産期母子医療センターの指定要件として、脳神経外科との連携態勢を義務づけることなども検討すべきだ」と話している。

(出典:朝日新聞)

0 件のコメント: