2008年10月26日日曜日

食品で窒息死が相次ぐ

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先日、小学生が給食パンをのどに詰まらせて窒息死した事故が
ありましたが、食品での窒息死事故はめずらしいことではないにしても
年間4000件を超えているとは驚きです。

予防したり、応急処置をしたりすることで事故は減らすことはできそうです。


窒息事故の原因食品、もちなど穀類が半数・厚労省調査
餅による窒息事故、救急車出動の要請件数は元旦がピーク

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応急処置 知っておいて

こんにゃく入りゼリー、小学校給食のパンと、食べ物をのどに詰まらせて死亡する事故が相次いだ。実は食品による窒息死亡事故は年間4000件以上もある。専門家は「予防法、応急処置を知っておくことが必要」と呼びかけている。

食品による窒息死亡事故は年々増加傾向にある。人口動態統計によると、1995年に年間3846件だったのが、2006年には4407件。昭和大教授の向井美恵(よしはる)さん(口腔(こうくう)衛生学)は「食べ慣れない、新しい形状の食べ物が増えたことも原因ではないか」と話す。

向井さんは今年、厚生労働省研究班で調査を行った。全国の消防本部12か所と救命救急センター75か所を調べたところ、食品による窒息事故は06年に1327件(うち死亡事故は443件)。8割近くが65歳以上の高齢者だったが、15歳未満も消防本部で約13%、救命救急センターで約4%いた。

原因食品としては「穀類」が401例と最も多く、もち(168例)、パン(90例)、米飯(89例)など。ほかに「菓子類」のあめ(28例)、だんご(23例)も。向井さんは「でんぷん質の食品は、早く食べようとして口に押し込むと、唾液(だえき)でかたまってしまいのどに付着しやすい。子どもや高齢者はのみ込む力が弱いので、注意が必要だ」と指摘する。

また調査では、家族などの応急処置がされなかった例が半数を占めたことも分かった。「対処法が家庭や学校に普及していない。今後の情報提供が課題」と向井さんは話す。

一方、学齢期の子どもは歯やのどが発達途上であることにも注意が必要だ。日本小児歯科学会は昨年、「食育」についての提言を発表した。この中で「歯が生え替わる時期はかむ能力が低下する。この時期は食事時間をゆったり取る配慮が必要」などとしている。

同学会理事長で鶴見大教授の朝田芳信さん(小児歯科学)は「子どもの気管は想像以上に細い。よくかめば唾液が十分に出てのみ込みやすくなるので、家庭や学校でも日頃から子どもの食べ方に気をつけてほしい」と話す。

東京都が今年9月に約1000人の未就学児の親を対象にインターネットで行った調査でも、ウエハースなど生後1歳未満の乳児向けのおやつを子どもに与えて、「のどに詰まらせたり、詰まらせかけたりした経験がある」と答えた親が22%もいた。

[予防法] 

食べやすい大きさでよくかむ、食事の時、誰かがそばにいる

内閣府食品安全委員会は、食品による窒息事故を防ぐため、注意を呼び掛けている。ホームページでも予防法などを紹介している。

乳幼児や高齢者などの事故予防に重要なのは「食べやすい大きさにしてよくかむ」「食事の際、なるべく誰かがそばにいて見ている」の2点。

乳幼児は「誤って気管支に入りやすい豆類は、3歳くらいまで食べさせない」「あおむけの状態や、歩きながら、遊びながら食べさせない」「食べることを無理強いしない」などに注意する。高齢者は、かむ機能が低下するので、加熱しても軟らかくなりにくいもの(イカやタコ、キノコ類)、ぱさぱさしたもの(パン、ふかしイモ)などに注意。こんにゃく入りゼリーは、子どもや高齢者には食べさせない。

食べ物をのどに詰まらせた際の応急手当てとして、年齢などに応じた方法がある。

口の中に手は入れず、はきださせる。背中をたたく時は、内臓を傷つけないよう力を加減すること。

高齢者の場合、食べ物が口の中にたまっているのが見えれば、ハンカチなどを指に巻き、口からかき出すことを試みる。

(出典:読売新聞)

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