おはようございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家・染谷光亨です。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。
アメリカの国民健康増進運動は、泥沼化したベトナム戦争の
戦費捻出のための国民医療費削減目的だったとは知りませんでしたが、
長期戦略の得意なアングロサクソンらしくしっかり結果を残したわけです。
一方、長期戦略の苦手な日本は国民皆保険制度導入から50年、
健康増進政策開始から40年経過して国民の健康状態は
悪くなる一方という厳しい現実があり、
l2010年の人間ドック異常者は91.6%という非常事態で、
過去の日本の健康増進政策を整理すると、
◆ 1970年
保健栄養学級の開催
◆ 1978年
第一次国民健康づくり政策
健康は自己責任
◆ 1988年
第二次国民健康づくり政策
アクティブ80ヘルスプラン
◆ 2000年
第三次国民健康づくり政策
健康日本21
◆ 2003年5月
健康増進法施行
◆ 2008年4月
特定健康診査・特定保健指導
◆ 2013年
第四次国民健康づくり政策
第2次 健康日本21
的を射たよい健康政策を展開してもらいたいのに、
残念ながら真剣度が足りないので難しいと感じさせますが、
健康増進は簡単なので、お互いに顔晴(がんば)りましょう。
私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。
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◆いつの間にか日米逆転
低カロリーの和食に守られて、日本人は健康長寿。そんな常識がいつの間にか通用しなくなっているらしい。そう考え込ませるデータを相次いで読んだり聞いたりして、少なからず驚いている。
まずは日米健康比較。新渡戸文化短大の中原英臣学長によると、1970年代から国民の健康増進プロジェクトに取り組んだ日米の成果に、この40年余の間に大差がついている。例えば心筋梗塞死。「ヘルシーピープル」運動に取り組んだ米国では35%減らせたが、日本は逆に1・6倍に増えた。がん死にいたっては米国では94年から減少傾向に転じさせたが、日本では3倍に増えたという。
「日本人はどんどん不健康になっているから」
その理由を、中原氏は端的にそう言い切る。例えば、日本男性の肥満率は2006年で29%。97年は24%だった。太った一因は運動不足で、成人男性の1日の平均歩数はこの間、8202歩から7532歩に減ったという。
食生活にも問題がある。日本人の1日の平均野菜摂取量は06年で267グラム。97年の292グラムから、これも減ったが、この間に米国人は野菜摂取に努め、2010年には平均350グラムを突破した。
1日400グラムの野菜を食べようという声はよく聞くが、日本人はその7割も食べていない。歩く量に関しては、1日1万歩にほど遠く、達成率は75%強というところなのだ。これでは生活習慣病を克服できないのも無理からぬところである。
もう一つの驚きのデータは、厚生労働省が初めて公表した「健康寿命」なるものだ。
◆健康寿命はまだ70歳余
一生のうち、介護が必要だったり日常生活に支障が出るほどの病気にかかっている期間を除いた時間のことで、平成22年で男性70・42歳、女性でも73・62歳だというのである。
言うまでもなく、日本は世界有数の長寿国というのが、私たちの常識であり、誇りでもあった。実際、22年の平均寿命は男性79・64歳、女性86・39歳である。人生80年時代、女性に至っては90年時代も夢ではないと思ってきたが、実際に元気に過ごせる時間はずっと少ないということになる。男性で70歳そこそこなら、定年退職後にのんびり第二の人生、などと構えているひまはない。残り時間は10年ほどしかないのだから。
この健康寿命、単に寿命を延ばすだけではなく、生活の質を重視した健康政策を取るために、世界保健機関(WHO)が2000年に提唱した。しかし、厚労省はこのデータに冷淡で、ようやく今年初めて算出した。平成25年度から始まる第2次健康づくり計画「健康日本21」で、健康寿命の伸び幅が平均寿命の伸び幅を上回る目標設定のために行ったものだが、社会保障費の抑制に真剣に取り組まざるを得なくなったという認識の表れでもあるだろう。
医療に介護、そこに年金を合わせた社会保障給付費は昨年度当初予算ベースで107・8兆円。毎年2兆円以上増え続け、医療費は40兆円を突破する勢いだ。この医療費のうちの相当額が、平均寿命から健康寿命を差し引いた期間、つまりは男性で9・22年、女性で12・77年という不健康期間に使われるのだから、この期間の短縮に取り組むのは国として当然のことだ。遅すぎたぐらいだろう。
◆米国に負けない頑張りを
米国のヘルシーピープル運動の始まりを見た日本人の一人にフォーク歌手の高石ともや氏がいる。『受験生ブルース』の大ヒットで得た印税を元に、憧れだった米国で暮らしたのは1969年から70年にかけて。そこでフィットネスという名で体を動かす米国人たちを知り、自らも走り始めた。
「一生懸命走っていると、どうしてそんな苦しい顔で走るんだ。楽しく走らないと意味がない、といわれて価値観が変わった気がした」
ハワイ・ホノルルマラソンに36歳から毎年出場する理由を、かつてのインタビューでそう聞いた。今、その取材ノートを見直すと、米国がヘルシーピープル運動に成功した秘密がわかる気がする。国を挙げて、楽しく運動するムードづくりに成功したのだろう。
米国のフィットネスは実は、泥沼化したベトナム戦争の戦費捻出のために、国民医療費を削減する目的で始まった。明確な国策として行われたのである。今、日本の社会保障費の急増は戦争と同等かそれ以上の国難だと筆者は思う。これに打ち勝たなければ少子高齢社会の将来はない。そんな認識を共有して健康寿命を延ばす必要があるのではないか。米国に負けない頑張りが、自分のためにも日本のためにも必要な時代である。
(出典:産経新聞)
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