飽食時代の新型栄養失調 3食きちんと食べても 体だるく、転びやすい
おはようございます。
ツイてる抗加齢(アンチエイジング)実践家・染谷光亨です。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。
新型栄養失調は10年以上前から警告されていましたが、記事の高齢者のタンパク質不足より全年齢のビタミン・ミネラル不足の方が深刻で、ビタミン・ミネラル不足の栄養素失調死者数は先進29ヶ国中4位だそうです。
増えている現代型栄養失調とはどんな状況なのか?
そんなことから国は健康な食事に認証制度を検討しているのでしょう。
たった1回限りの人生をどう生きるか自分の食事に関わっているほど生きていく上で食べることは決定的に重要ですが、食事の欧米化はさらに進んで脂質摂取が過剰になり、食事がお菓子化しているおかしな国になり、さらに味付けも、食材も甘くなっているので、自業自得の結果としてさらに糖尿病などの生活習慣病が増えるのは間違いないです。
そして、食事の外部化も進み、おふくろの味は袋の味に変わっています。
「家庭の味」遺産になる? 手作り減少
調理力と健康は強く相関していますので、国民の健康状態が悪化の一途の歯止めはかからないと危機感を強く感じます。
食育の重要性を訴えている服部栄養専門学校理事長・校長の服部幸應さんは産経新聞の取材で以下のようにコメントしています。
・食育の重要性は1985年頃に気づいた。
・新入学生に1週間の食事日記を提出させたら悪さにビックリ。
・2年間で変えてやろうと、いろいろやって卒業時にまた調査したらわずか6%しか改善していない。
・栄養士や調理師を目指す学生でこれなのに、試験は出来る
・3~8歳の間が特に重要で、厳しくしつけることが肝心。
子供の運命は常にその母が創る(ナポレオン)
8歳までの食暦と躾が人生を決めてしまうわけですね。
食生活は悪化し続け、心身の健康状態は悪化の一途であり、2011年の人間ドックの異常者は92.8%です。
2011年国民健康・栄養調査結果の概要
◆国民健康・栄養調査は1948年以降毎年行なわれているが、有益と思われるデータがないため食事の変化が死亡率の増減にどのように影響を与えたか説明できない。
データも利用できない。日本と世界にとって深刻な損失。
ランセット2011年9月日本特集号
(世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つ 出典:ウィキペディア)
◆日本に決定的に欠けているのは、トップランクの大学に「人間栄養学」がないこと。
このままでは、日本人は栄養を通じて健康を保つことはできないだろう。
東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻社会予防疫学分野・佐々木敏教授
◆日本は国民の新しい健康課題に効果的に取り組んでいるように見えない。
国民の健康寿命の最大の危険因子は栄養の偏った食事である。
日本人は長く生きた分だけ病気や障害に苦しむ年数も増大している。
東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻国際保健政策分野・渋谷健司教授
2005年7月に食育基本法が施行され、時間と経費をかけていても
・主食がお菓子になり
・コメはパンにも抜かれて第3位になり
・野菜・果物の消費量は下がり続け、含有栄養素も激減し
・魚の消費量も減り続け
「食生活と身体の退化 先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響」
検査すると食事の栄養素は十分に含有されていない
1977年に発表され、世界の健康政策の原典と言われているアメリカ上院栄養問題特別委員会報告書(通称マクガバンレポート)によれば世界最高の長寿食は、伝統的日本食です。
食事改善のコツはパン→ごはん、ラーメン→そば、スパゲティ→うどん、ケーキ→まんじゅう、ミルク→豆乳のように、カタカナ食品からひらがな食品にすることで、少しもむずかしくありません。
食・栄養を改善して必須栄養素の種類と量を理想に近づけて抗酸化力を高めると体調は劇的によくなるので、喜ばれています。
私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。
食関連フリーページ
食生活の改善 (私がめざしている食生活)
食の提言
食育のすすめ -大切なものを失った日本人-
粗食のすすめ 「健康と食生活 今日からできる10の提案」
戦後の栄養改善運動が生活習慣病を蔓延させた真因だ!
健康的な油脂類の摂り方
「1本で1日分の野菜」ジュース、35品全製品が落第
マクドナルドを30日間食べ続けたらどうなるか?
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マーガリン・精製油の恐怖
21世紀の知的健康法 2.0
『21世紀の子供を守る食育勉強会』と題したボランティア勉強会
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三食きちんと食べているのに体はだるく、転びやすい。調べてみると栄養不足-。そんな「新型栄養失調」と呼ばれる症状が、高齢者の間で広がっている。悪化すれば、寝たきりなど要介護のリスクが高まるという。飽食の時代に現れた新型栄養失調について、専門家に聞いた。
「七十歳以上の元気な高齢者の五人に一人は、新型栄養失調に陥っている可能性がある」。人間総合科学大学の熊谷修教授(健康科学)は、国の国民健康・栄養調査の結果などを基に、こう話す。
栄養状態の指標となるのが、血液中のタンパク質の六割を占める、アルブミンの量だ。一般的な血液検査の項目に入っていて、一デシリットル当たり三・八グラム以上あれば正常の範囲とされている。
だが、熊谷教授は「最新の研究では、高齢者にこの基準は当てはまらない」と話す。正常値の四・〇付近で、老化に伴う筋力低下から要介護や死亡のリスクが高まるデータを示し「三・九から四・二でもタンパク質不足から栄養失調に陥る」と指摘した。
タンパク質不足主因→もっと肉、卵、油を
「体形がふくよかでも栄養状態が良いとは限らない。特に高齢女性はその傾向が顕著だ」。それを、戦後の食糧難の時代とは異なる「新型栄養失調」と呼び、警鐘を鳴らしている。
自覚できる症状としては、(1)趣味や習い事に行きたくなくなる(2)転びやすくなる(3)歩く速度が遅くなり、家族や友人について行けない。人を歩いて追い越せない-など。コレステロール値を気にして、粗食や野菜だけの食生活を続ける高齢者も注意が必要だという。
新型栄養失調になると、筋力が衰えて、免疫力が低下。心臓病などの可能性も高まり、将来、寝たきりになってしまうことも。「老化に伴い、体のタンパク質は自然に抜ける。アルブミンの値を高めるために、肉や卵、牛乳、油を積極的に取ってほしい」
高齢化率が東京二十三区で最も高い北区の健康増進センターでは、熊谷教授の指導を取り入れた食事会が開かれている。毎回、六十五歳以上の三十人が、手作りの昼食を楽しむ。
この日は、新しょうがと牛肉の炊き込みご飯にアジのムニエル、副菜二品と汁物や果物が並ぶ。ボリュームがあるが、六百五十キロカロリーほどだ。
食事を作るのは、平均年齢七十五歳の地域の料理クラブ。メンバーの伊達省三さん(81)は自ら栄養素を計算し、「今回は主食と主菜に肉と魚を使ったので、動物性タンパク質がかなり多めになっている」と解説した。
献立は肉、魚、卵、緑黄色野菜、海藻など十の食品群をバランス良く取れるよう工夫。参加者の田口佳代子さん(76)は「家では魚が中心になりがち。ここの食事はおいしくて食材の種類も多く、参考にしたい」。
伊達さんは十五年前から料理クラブで活動してきた。「毎日、肉か魚を百五十グラム。牛乳、チーズも食べる。病院にもほとんどかかりません」と話していた。
(出典:東京新聞)
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